散歩

■散歩

 天気予報では午前中は降らないようだ。雲空でいい風が吹いている。絶好の、草むしり日である。しかし、なんだかだるく、散歩に出ることにした。

 今の時期は、花が咲いているので、植物観察にはいい季節である。近くの公園で片っ端から同定を試みるもなかなか自信を持って判断できるのは少ない。こうして、飽きることなく繰り返しておれば、そのうち分かる種類も増えて来よう。

 今回、特に苦労したのはアジサイ属である。自分の持っている図鑑は初心者用なので、園芸品種は少ししか載っていない。家の庭先に咲いている種類が分からない。装飾花が八重になっている。あまりのめり込むと精神に異常を来す恐れがあるので、調べないことにする。

 アカメガシワの花が咲いている。花を見たのは初めてではなかったろうか。

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 近くの公園で観察会を開くのも面白いかも知れないなど思いながら歩くと楽しめた。まあ、お金を払ってまで来る人はいないだろう。やはり、植物の名前プラス何かがなければならない。名前の由来、利用の仕方、害虫、地質という風に調べて行くと一冊の本が出来るだろうなあ。でも、既に世の中に出ているだろうなぁ。

 自分にしか出来ない分野で勝負したいが、半年過ぎようとしている状態で明確になっていない。日々セカンドオフィスで自分の感性と対話している積もりが、常に雑念が入り込み、足踏み状態が続いている。

 少しおぼろげながら見えていることもあるが、まだ自信がない。やはり森林インストラクターは山で勝負かなぁ。しかし、山の何かの何が出て来ない。学生時代は化学専攻、社会人になってからは、薬品、コンピューター、金属加工、退職後は造園、森林関係なので、こんな自分にしか出来ないことで商品価値のあるモノはないだろうか。

 今朝の新聞を眺めていたら、ありし日の姿で、K先生が載っていた。自分は森林ボランティアで見たのが最初であった。大学の名誉教授ということだけではなかったろうに、何処に居られても話の中心で良く目立った。昨年の子供園でのしいたけ食菌では色々教えていただいた。気さくで偉ぶらず子供好きで全く惜しい人を亡くしたものだ。

 公園は3ヶ所回った。図鑑を持って出ると一日中楽しめそうである。でも重いなぁ。スマホなどで探すと直ぐにバッテリーが無くなるので緊急以外はしない積もりだ。セイヨウハコヤナギと思う樹があったが、ヤマナラシとの相違点が直ぐに出て来ずスルーする。ムラサキシキブらしい樹を見つけるが、コムラサキとの相違点を葉と花の位置としか覚えておらずスルーする。ハギのような樹を見つける。旗弁の様子を確認するが分からずスルーする。やはり、何人かでやれば効果がある程度あるかも知れない。

 夕方、知人から新じゃがいもを大量にいただいた。家人は帰って来るなり、茹でてくれた。あまりの旨さに二人とも感動した。