有峰観察会

■有峰観察会

 今日は、朝からあわただしい。富山県生物学会主催の有峰観察会に参加するためである。子供は昨日帰らず朝一の新幹線で帰るというので、7時ごろに駅まで送ってもらった。出発時刻まで90分ほどあるので、セカンドオフィスで過ごす。

 総勢20名ほどであるが、駅から乗車したのは3名だけであった。

f:id:zen_chi:20190818182517j:plain

 途中、アルペン村に寄って残りの方が乗車される。

 自分の参加は今思えば不純であったようだ。主目的を避暑と考えていたので、細かいスケジュールなどは頭に入っていない。全体は二部構成になっているようだ。第一部は冷タ谷遊歩道を散策し、キャンプ場で昼食後、午後から西谷で沢に入り水生生物を観察することになっていた。

 遊歩道入り口である。ここは標高1100mなので市内より6度ほど低いので過ごしやすかった。

f:id:zen_chi:20190818182548j:plain

 学会の観察会なので10m単位の植生調査が入る。各自のネームプレートの裏に樹木が印刷してあり、それが自分の担当でその範囲で見つけたら大きな声で宣言するということであった。これを4回行う。この方法をライントランセクト法ということも教えてもらった。

 自分にも解説をしたらというとんでもない方もおられたが、誰にでも言っているようなのでスルーさせてもらった。今回も、とんでもない間違いをしてしまった。コマユミとイボタノキを間違えてしまった。こんな初歩的なところで間違うのは失格であろう。花が咲いていないからという言い訳は通用しない世界である。ツリバナは何とか分かったが・・・。

 ヤマツツジとホツツジもダメであった。ホツツジは花が咲いていたので、3枚反り返りという特徴が焼き付いたので花があればもう間違わないであろう。

f:id:zen_chi:20190818182601j:plain

 遊歩道は途中壊れていた。先生の話によると熊の仕業という。

f:id:zen_chi:20190818182612j:plain

 ツリフネソウの白いのがあったので撮る。植物で写真を撮ったのはこれだけであった。

f:id:zen_chi:20190818182628j:plain

 さすがに、解説は素晴らしい。どこかの観察会のように、名前しか言わないのは解説ではないと思っていただけに、十分満足したとともに、あらゆる知識が必要だなあと改めて学ばせてもらった。

 10mごとの植生調査も2か所で実施する。

f:id:zen_chi:20190818182643j:plain

 そして、調査票を分析して植生の違いから、森林の遷移などにも解説が及ぶ。まあ、当然であろう。講習会に行くと、講師の方によっては植物の名前など覚える必要はないと主張される方が多い。自分の感覚からは外れている。植物の識別が底辺にある知識であり、そこから発展すべきであろうと思っていただけに、今日の解説は満足であった。しかし、花も咲いておらず、葉や樹皮だけで識別できる能力は素晴らしい。そして、その理由もキチント説明されていた。

 昼食がキャンプ場であった。自分は湖まで行って岩に腰かけて食べた。

f:id:zen_chi:20190818182654j:plain

 午後からは水生生物である。皆長靴に履き替えているが、自分は持ってきていない。

f:id:zen_chi:20190818182712j:plain

f:id:zen_chi:20190818182727j:plain

f:id:zen_chi:20190818182739j:plain

 イワナやヒダサンショウウオ、ハコネサンショウウオなどが捕獲された。魚津水族館の職員も講師役で参加されており、詳しい話が聞けた。そして、子熊がミズキの実を食べているのが観察できた人もいた。自分は分からなかった。

f:id:zen_chi:20190818182753j:plain

 ビジターセンターでHさんにも会うことが出来たので良かった。最後にアンケートを書いたら、村民登録もしていただいた。

f:id:zen_chi:20190818182805j:plain

 市内に戻ったら、その暑いこと暑いこと。マイクロバスには駅まで行かず自宅近くで降ろしてもらった。そのままスーパーに入り、冷たいコーラを飲みながら帰路に着いた。