トホ、ホ

■トホ、ホ

 先日、無料の医療講座があり、そこで「とほ活」に強制的に参加させられてしまった。最初は、一日に8,000歩なんてちょろいもんだと考えていたが、歩数計など持っていないので実際のところは分からなかった。歩幅を少なく見て50cmと考えれば4kmになる。たった、4kmである。これなら、やらなくてもいいかな、ぐらいの感覚であった。そして、パンフレットに案内してあった、アプリをダウンロードすると、歩数計と記録がされることが分かった。今週は、自分の基本歩数を決めるためのデータ取りである。そして、その値に1,000歩加えた歩数を毎日目指すことになる。

 ここまで、5日間記録してきたが、予想に反してなかなかしんどいことを味わっている。日々、だらだらと車での生活をしておれば、4,000歩ぐらいしか行かない。確かに、ここ数年歩かなくなった。いや、歩けなくなったという方が正しいだろう。

 分かりやすく言うと、標準体重から考えると一斗缶をぶら下げて歩くような感覚である。一斗缶など死語になっているだろうと現在流に言い換えると、20Lの灯油ポリタンクを持って生活しているようなものである。

 流石にこれはまずいだろうと、昨日などは自宅で歩いてなんとか歩数を稼いだ。これが標準の生活になるのだろうか。まさにトホ、ホである。

 今日は朝から老化加速装置だと考えている車を不要とした。そして、出来るだけ歩く。昼食はバス停で一つ先のラーメン屋さんにする。味が変わって感じた。金儲けの味がした。

 口直しで喫茶店に入る。自宅の近くの紅茶専門店は閉店したので、目下のところ一番近い店である。このシンプルさがいいねえ。

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 おかげで、軽く8,000歩は越えていた。車生活をしなければクリヤーすることが分かった日でもあった。

■「しあわせしりとり」(益田ミリ著、ミシマ社、2019年)を読む。

「大事なことは人に言ってはいけない~」

「理由が言葉にできるのなら、たぶん、それは空しさではないと思う。」

「地中のセミの幼虫にように静かに暮らしていたい。」

「時代は後戻りしない。」