シャガ

■シャガ

 今日も日課をこなすことになる。昨晩、マスクを販売しているドラッグストアへ出かけ、今日の販売数を確認したが、内装工事をやっており、案内板は変わっていなかった。そういう場合は、少しでも早い方が有利である。朝目覚めたのが4時20分過ぎであった。「しまった!寝坊した!」という思いが眠たい頭の中を駆け巡る。そして、ひどく寒い。今日は天気がいいので、放射冷却になっているようだ。顔も洗わず、そのまま引きずるように毛布を引っ提げて車に乗る。4時半には到着したが、駐車場はほぼ満車であった。辛うじて、駐車し、椅子を持って行列に向かう。そこにはいつもの顔ぶれがあった。そうして、名前は知らないが顔見知りのおばさんから、「あんたで10番目」と言われた。微妙な位置である。これまでも、8個とかがあった。椅子を置いて車に戻り、毛布をかぶって仮眠する。まるで、車中泊をしているような気になる。

 これは推定であるが、最初は9時開店なので7時ぐらいから並んでいたのではないだろうか。しかし、自分も何回も経験しているように、3人前で終了とか5人前で終了という経験をすると、もう少し早く並ぼうという気になる。そういう人たちの心理戦がだんだんと早まり今日においては4時半でも危ないということになったのではないか。ちなみに、トップは1時のようだ。真冬の防寒具(ドカジャン)と毛布とマフラーという出で立ちである。

 5時を過ぎるころには、登山道が見えるような明るさになる。6時過ぎに列に加わる。自分の後には既に20人ほどの列が出来ている。店の方が出勤され、今日は20個ですと言われたので、喚起の声があちこちから生まれた。もう顔見知りのおばさんは隣町から来ているということであるが、1時間ほど世間話をしてくれた。明日は、販売することが事前に分かれば4時前到着を目標にしなければならない。

 9時に引き換えに行くと、若いご婦人が店の方に食ってかかっていた。というのは、我々がカゴにマスクを入れているからである。店の方は、正直に7時ごろ整理券を配りましたというと、その方はじゃ7時ごろ来ようと言われた。ちょうど、自分の目の前での出来事だったので、自分は4時半着で10番目でしたと教えてあげると。目を皿のようにして驚いておられた。暖かい所で踏ん反り返って、マスクがないのはおかしいというだけの人間は、なんというかね、目の前の用水に子供がおぼれていたら、119番通報するような人たちであろう。そうして、子供が溺死すると救助隊が遅いのが悪いという人達だろうなあと考える。

 庭へ出て見ると、シャガが咲いている。いつだったか、八乙女山ヒメシャガを盗掘している業者を見かけた。雪割草といい盗掘が無くならないようだ。こういう種の人たちは、政治が悪いとか、誰々が悪いとかばっかり言っているのだろうなあ。要するに自分勝手なのである。儲かるのであれば何をしてもいいと考えている人たちであろう。

f:id:zen_chi:20200403133348j:plain

 寝るのが遅く、起きるのが早いので、眠たい。昼を作るのも面倒なので、インスタントにした。最近出た新しい味なので味見も兼ねている。

f:id:zen_chi:20200403133455j:plain

 以前のように勤めている時には合っていたのだろうが、今の自分の薄口にはなじまなかったようだ。値段はひどく高かった。

 帰りに知っている顔があった。サライさんであった。前に医院をしていたところが取り壊されて、その後の工事を請け負ったようだ。

 午後からも昼寝である。最近、このパターンが増えて来た。

 最近車ばかりの不健康な生活になっているので、歩数を見ると千歩以下である。そこで、家人を迎えに行く前に公園を歩く。

 クロモジの花がもう少しである。クロモジなのかオオバクロモジなのかはもう少し大きくならないと区別ができない。

f:id:zen_chi:20200403185127j:plain

 カツラも葉を出し始めた。この樹は、どの図鑑でも対生となっている。

f:id:zen_chi:20200403185219j:plain

 しかし、徒長枝は互生なのである。このことを知っている人はあまりいない。

f:id:zen_chi:20200403185318j:plain

■「フォークソングの東京」(金澤信幸著、講談社、2018年)を読む。

「俺は心身症になる前にやめたんだ。」