大平山・濁谷山

■大平山・濁谷山

 自分が登ることが出来そうで、富山百山に掲載してある山を物色していたら、濁谷山が見つかった。☆は5段階の1である。くさのさんと二人でリモートで下調べをしていたら、くさのさんから大平山経由でもコースタイムはあまり変わらないという連絡があった。実は、大平山は知らなかった。マイナーな山は手入れがされていない可能性があり先週のキラズ山しかりである。しかし、大平山は富山百山には掲載されてないが、分県ガイドでは掲載されているとのこと。これで、必然的に、大平山経由濁谷山の縦走プランが出来上がった。コースタイムは片道2時間30分ほどなので、休憩も入れると3時間は見ないといけない。往復6時間である。

 そこで、7時前にピックアップしていただく。やはり今回も登山口を見つけることが最大の問題である。自分は掲載されているブログの登山口情報を印刷して持参した。県道を走り、林道に入る。そして溜池が次の目印であったが、見当たらない。道なりに行くと、なんと登山口が見つかった。ここで9時ちょうどである。地図で確認すると、最初尾根までは、等高線に対して直角で登山道が作られている。ということは、急登を意味する。しかし、等高線の間隔が広いのでなだらかな登りと考えていた。

f:id:zen_chi:20200606192920j:plain

 歩き始めてからも、先週のキラズ山の登山道が頭に焼き付いており、確認しながら歩き始めたが、道はきちんと分かるし、リボンもある。見たところ、前に手入れされているようである。

 しかし、中には藪漕ぎにニアリーイコールのような場所もあったり、枝が邪魔している場所は沢山あった。

f:id:zen_chi:20200606192936j:plain

 前の方を歩いているくさのさんからはさみの音がしている。見れば、邪魔な枝を剪定しているのであった。この作業は、下山まで続けられた。恐れ入りました。

f:id:zen_chi:20200606192950j:plain

 道はなだらかであった。たまに、急坂がある程度である。しかし、我々を悩ましたのは、露である。朝露がスボンを変色させてしまう。靴の中もぐっしょりになる。そして、バランスをとるために、登山道わきの樹木に触れると、露の洗礼を浴びる。

f:id:zen_chi:20200606193221j:plain

 たまに、急登はあるが短いので地図上では現れないだろう。

f:id:zen_chi:20200606193330j:plain

 ほぼコースタイムで最初の目的地点である、大平山(おおだいらやま)に到着である。ここから、濁谷山までは起伏の少ない尾根道なので幾分安心していた。

f:id:zen_chi:20200606193009j:plain

 ここから1時間30分ほどである。しかし、尾根とはいえ、眺望は無かった。歩いていると、はてどこかの道に似ていると感じるようになった。上市の城ケ平山からハゲ山までのルートに似ている。

 突然、大杉が現れた。これは、記録しておかなければならない。ガイドブックでは触れてない。

f:id:zen_chi:20200606193026j:plain

 やはり比較するモノが必要だろうと、自分が前に立った。

f:id:zen_chi:20200606193529j:plain

 しかし、長い。登山道の両側はチシマザサが群生していた。ここが、熊にかじられるという分岐点である。まだ、かじってないようだ。有刺鉄線が巻いてあるので、大丈夫かな。

f:id:zen_chi:20200606193039j:plain

 登って下ってを何セットか繰り返し、長い工程が終わりに近づく。イワカガミが咲いていた。イワウチワも咲いていたがイワカガミは珍しい。カメラは汗でくちゃくちゃになっておいりレンズは曇ってしまった。

f:id:zen_chi:20200606193056j:plain

 私がやっとかっと頂上に到着したところである。

f:id:zen_chi:20200606193706j:plain

 登頂である。しかし、カメラのレンズは濁っていた。

f:id:zen_chi:20200606193112j:plain

 頂上には太いワラビが10本ほどあった。

f:id:zen_chi:20200606193139j:plain

 少し休んで下山である。ガイドブックには剣岳や毛勝山の眺望がすばらしいとなっていたが、曇りでガスも出て来て、眺望は叶わなかった。

 傾斜が緩やかなので下山は比較的楽であった。しかし、途中悪路や迷いやすい場所もあって、下山時間が長く感じられた。そして、今回も道を間違えてしまった。このことは、一人で山へ行ってはいけないということを指している。集中力が弱くなってしまったのかもしれない。

f:id:zen_chi:20200606193433j:plain

 登りやすい山だとは思うが、どうも実感が少ない。なぜだか理由が出てこない。

 下山の最期は、作られかけている林道から下山した。

f:id:zen_chi:20200606193626j:plain

 全身、露と汗でびっしょりなので、着替えてから出発である。

 途中で植物を撮る。

f:id:zen_chi:20200606193155j:plain

 工程は、ちょうど6時間であった。

 さて、昼飯である。目当ての店は閉店したようだ。次の店は、準備中であった。近くのラーメン屋さんでお腹を満たす。

f:id:zen_chi:20200606193209j:plain

  このブログを書いている時刻まで、足は大丈夫である。先週のようなこむら返りにはなっていない。