無題

■無題

 天気予報は9時ごろから雪となっていた。そこで、傘を持って早めに出る。降ってはいなかったものの、風が冷たい。こういう時は、フードを被る。これで完璧である。

 8時前にセカンドオフィスに到着した。やはりこの時刻だと客層が異なる。しかし、8時10分になるとほとんど出勤されてしまったので、いつもの席を確保する。

 常連さんも入店され、新聞記事を中心に盛り上がった。蔵王の遭難の記事が配信された。無事で助かって欲しいと思う。冬山の遭難というと、世間の風当たりは強いが、同じ命である。自分が登頂した時も、27歳の男性が遭難死された日であったことや、自分自身も霧でルートを見失い遭難スレスレを経験している。

 さて、昼である。今日から蕎麦三昧になる。先日捏ねた十割蕎麦を4等分して伸ばして切る。今回から百均の麺棒があるので伸ばしやすい。

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 どのように料理するかはあらかじめ考えていた。今日は、野菜あんかけ蕎麦である。肉が無かったので、ソーセージにした。

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 一口食べて、ああ、これ有りと思った。次回は(高い確率で明日)、少しショウガも入れてみよう。やはり蕎麦そのものの味がいい。

■「幻のえにし」(渡辺京二著、弦書房、2020年)を読む。

「~あの方はね最後まで寝たきりにはなられなかったわけです。」

「~手仕事というのは天地の心を知ることでもある~」

「~文章があまりに密度がありすぎて~読むのにエネルギーがいるんです~」

「芸術家ってのはね、周りの人間に迷惑かけるんだよ。」

「あれは桃ですよ。梅と桃の区別もつかないの?」

「出る道としては文学賞に応募していくしかないからね。」

「一流国になる必要はない」

「日本は大国である必要はない。小国であっていい」

「国がどうであろうが、自分の生活、個人の生活というのは国家と関係がないんです。」

「~モノによって人は育つのよ。」

「だから商品というのは、人間の精神を豊かにしてくれるものなのね。」

「最悪のものは最善を求めようとする努力から生まれる」

「でもなんと言い換えたところで、事実は変わらないから~」

「~正義というのはね、良くないよ。」

「インテリになるということは、庶民の世界がわからなくなることなの~」

「おばあちゃんにとって恐ろしいのは福祉につかまることなの。」

「~知的に、学問的にどんどん劣化してきていて~」

「この自惚れというやつが、一面ではいいことをする原動力にもなる。」

「あの頃は若かった、六十代だったから。」

「現代ではとっくに文学の世紀ではない。」