フォークソング

フォークソング

 今日は家人が休みなので、朝風呂を浴びた後、セカンドオフィスまで歩く。本来であれば歩いている時には何も考えないのがいいのだろうが、いろいろ悩みが浮かんでくる。

 最近の研修は全てオンラインセミナーになっている。自分は、やったことがないので毎回不参加の連絡をしているが、高額な会費も払っているし、興味のあるセミナーもある。自分のような者をデジタルデバイドというのだろう。一度経験すればいいかもしれない。

 セカンドオフィスでは、二人の常連さんが入店され、今日は主に墓じまいに話で盛り上がった。皆、考えていることは似ている。

 常連さんが出られた後もしばらく残る。頭の中では、今後の予定である。

 店を出ると、オブジェのようなものが目に付いたので撮った。

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 図書館で本を借りるが、一冊はスマホで一度読んでいるかどうか確認した。そうして、銀行である。この時期、高額の金額が引き落とされる。ATMコーナーに着いたら長蛇の列である。8番目である。ATMは3台全て稼働しているが、操作しているのは全員高齢者である。まるでスローモーションを見ているようであった。待っている若い方のいらいら顔が印象的であった。

 今日は暑い。そうして、自宅には手打ちラーメンが2食分ある。付け出汁は作ることは出来ない。タケノコは大量にある。と、いろいろ考えていたら、ざるラーメンにたどり着いた。ラーメンを冷やして、そばつゆで食べるのである。これに決定である。その他、冷蔵庫にあるいろいろのを出し、天ぷらも揚げた。天ザルラーメンといえようか。

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 タケノコの太い部分でシナチクのような煮物を作り添えた。ワラビの昆布締めもいい塩梅になっていた。これで、いくらかなあと考えたが、100円未満であろう。この中で、一番旨いのは、ラーメンであり、次はタケノコであった。この組み合わせはありである。

 食後はマストの昼寝である。自分は、12時半から始まるFM放送を好んで聞いている。どんな番組かを確認すると、70年代フォークソング特集であった。直ぐに、イヤホンを付けて聞く。聞いていると、当時のことが頭の中を掛け巡る。あの頃は、夢と希望に満ち溢れていた。将来、豊かな時代が来ることを待ち望んでいた。

 そうして、4~50年経ってみて、まさかこんな生きづらい時代が来るとは思わなかったね。

 いろいろあるが、ほんの一例であるが、高齢者のアクセルとブレーキの踏み間違いや逆走による事故が問題になっているが、この対応にAIなどというよくわからない機能で防止するという。また、自動運転技術が進むと、行先を指定すると寝ている間に目的地へ着く自動車もできるという。社会は、そういう方向に進んでいるのかと、愕然としている。高齢者の自動車事故が増えているなら、高齢者が車など利用しなくても不自由なく暮らしていけるようにする方がいいように思う。また、車で眠ったままで目的地へ着くということは、ご免である。こんな車誰が買うかと思う。動いている車で眠ったまま移動したことがないのだろうか、一度やってみることを勧めたい。

■「ゲンさんとソウさん」(松下隆一著、薫風社、2021年)を読む。

「物乞いはゲンさんがこの世で唯一できる商いだった。」

「~物乞いにも作法があるものだ~」

「いかなる生業や境遇にある人間であろうと、悪い性根の奴は悪いし良い性根の奴は良いのだ~」

「~世の中にはてめえの力ではどうにもできないことが山ほどある~」

「~取るに足りない家名にすがって生きるだけの情けない男――~」

「人と濃密にかかわることで別人になったのだった。」