面白い

■面白い

 今日も仕事である。家人の早出出勤の途中に寄ってもらったので、1時間前に到着した。当然、事務所は開いていない。そこで、ひさしの中で本を読む。小一時間ほど経って、事務所に電気が点いた。なんと、鍵を開けたのが同じ仲間のKさんであった。この方は、黒部の方から毎朝通っている。昨年も顔を見ている。2時間ほどかけて職場について、30分だけの仕事しかなく、帰りも2時間ほどかけて帰宅するということがあった。悲しかったようだ。

 この仕事は、基本的に午後だけである。少なくとも電話がかかってきた時点では午後だけと言われていた。そのため、午前中はセカンドオフィスに向かい、100円バスで通勤というストーリーを描いていた。

 昨年からも気に成っていたが、午前中から勤務している方が数名いる。多くは長年の経験からだそうである。しかし、自分を始め今年も数名午前中からの勤務を指示された。勤務時間×賃率なので、時間が多ければ報酬も多くなる。Kさんは、うまく上層部に取り入っているようである。たまたま、今日の人事責任者は偉い方であったので、今年呼ばれた方と呼ばれなかった方の差は何かとKさんが聞いたのであった。答えは、出勤率ということであった。確かに段取りや配置を考える立場に立てば、毎日来てくれた方が楽である。新しい人には二人体制で組めるし、ローテーションもしやすい。自分の昨年は皆勤であった。そうして、その延長線上で、午前中からの勤務を指示されたようだ。

 世の中で面白い事は何かと掲げて行けば、人間観察などは上位に来ると考えている。今回も、高齢者とのイザコザを思い出して見たい。

 テレビの放映の影響であろうが、お客は大勢押し寄せてくるので、駐車場が満車になってしまうので、誘導員が必要で自分の他3名が任命された。

 初日は、「満車」の看板を掲げたところ、高齢者は無視の二文字で入ってきてしまう。自分が正面に立ち、口論すると公道を堰き止めてしまうことになり、高齢者はこれを狙っている。つまり、入れない方が悪いのだ、と、後続車を人質にしているのである。

 営業部長も隣で見ており、ロープを渡して物理的に入れないようにした。

 今日の事である。「満車」の看板の横で立っていると、「おい、どっか停めるとこないんか?」とケンカ腰に聞かれるが、丁重にお断りするだけである。軽四が停まった。中の老女は窓を開けて、「私、昨日一番に来たので、今日も開けてくれない?」とネコナデ声で言われる。私は、直ぐに開けた。これは、老女の言い分に同調したのではなく、交差点を堰き止めているからである。信号が変わったら大事になる。

 帰る頃にも、ロープが張ってある。高級車の高齢者がロープを突っ切ってしまった。見えないのか、故意なのか。出口は別にあるのだが・・・。

 また、乗用車が止まって開けてくれという。無理だというと、ポストに投函したいだけだというので、ドライブスルーのように自分が受け取って投函した。

 軽四にもう免許を返納した方がいい高齢者が運転して、正面で停まった。この時点で道路を堰き止めている。丁寧な口調で、満車と言うと。「チョッ、チョッ、ちょっとだけ。」と意味の不明な言葉を吐き、自分が開けないので、行ってしまった。

 普通車のおばはんも停まった。そうして、たった今出て行った駐車場所を指さして、あそこ空いているのになんで満車なのと詰め寄る。そんなもん、一台出て行くたびに開けたり閉じたりできるか、アホ!

 知能犯もいる。大きな職場なので、3箇所から出入りできるので、そっちへ回る。すると、トラックの運行に差し支えることになり、枠外でも入れてしまったようだ。

 行列も半分ほどになったのでそろそろ開けようかと考えていたが、満車に近い。終わった後に、管理している人に聞いたら、個数制限をしているので、何回も列に並んでいる人が多いのだと言う。参ったね!

 同級生もやってきた。一瞬誰だか分らず「あんた、誰!」と聞いてしまった。テレビの影響だと思うが、仕事中なので話も出来ずであった。

 この仕事は筋トレと捉えているのであるが、午後の仕事はずっと軽作業が続いている。今回は、ダンボールの板を箱の中に入れる作業であった。この現場は、スポットクーラーを独占できるので、寒くて寒くて別の方に向けていた。

 量的には昨日より少し少ないだけであったが、ライントラブルが少なかったので15時過ぎに終わった。この位がちょうどいいのである。ゆっくり歩いてバス停に向い100円バスで帰宅できた。