レンギョウ

レンギョウ

 朝は5時台に目が覚めた。いつものように、アイスオーレを飲みながらクラッシク音楽を掛けてうつろうつろする。そのうちに、急に元気になるタイミングがあり、起床となる。

 まだ、6時を回ったばかりである。いつもなら、このまま朝食後出かけるところであるが、今日はちょっと違う。昼に食べるためにニシンの甘露煮の下ごしらえをする。

 今日は蕎麦の日であるが、猛烈にニシン蕎麦が食べたくなった。これまでは、ニシンを焼いて添えていたが、やはり甘露煮は美味しいと考え、作ることにしたのである。

 そのため、家を出るのが1時間ほど遅くなった。

 天気予報では降らないように出ていたが、あまり信用していないので空を見て傘を持って出かけた。

 緊急車両がサイレンを鳴らしながらやってくる。見ると北陸電力の車であった。

 途中、黄色い花が咲いている。これはレンギョウであるが、区別方法はおぼろげであった。確か中が空洞とチョウセンレンギョウは葉が大きかったかなと、確か頼成の森にあったなあと、既に忘却の彼方である。これを機会に確認することにした。手元の薄い図鑑では、レンギョウ、シナレンギョウ、チョウセンレンギョウ、ヤマトレンギョウとあるが、雄しべと花柱の長さの違いや枝のタテの断面などの違いで、見た目は分からない。なんとか区別できないか検討することにしたいが、それも忘れる可能性が高い。そのうちに、葉が出ればまだ容易になる。

 セカンドオフィスに到着したが、指定席は空いていなかったが、到着時刻が遅かったので、次々と出勤され直ぐに空いた。お菓子も付けた。スーパーフードらしい。

 まもなく、常連さんが1名来店され、スキーの話などで盛り上がった。

 ここのところ、洟水が止まらないが、今日は割と緩和している。洟をかむ回数は少なかった。理由は分からない。

 今日の予定はお出かけ定期券の更新である。並んだね。更新が終了したので、条件さえ合えば、100円で交通機関に乗れる。入浴券は140円で入れるが、70歳以上であった。

 帰宅後、甘露煮を仕上げる。この程度で良かろう。

 2食分のニシンを甘露煮にしたのであるが、その場合、昼食費の限度である100円を越えるので、半身分3個にした。

 おそるおそるかじる。普通である。ということは、成功ということであろう。いや、旨いではないか。今回は、砂糖は使っていないが、甘くておいしい缶詰のような仕上がりになった。煮汁は、鰻のタレ状になっているので、余ったニシンとともにご飯のお供に使おう。

 しばらく昼寝をしてから、第二部である。月曜日は決めている。常連さんが6名集まりいろいろな話で盛り上がった。お出かけ定期の話も話題になった。

 帰りは、少し遠回りして戻った。

■「奇縁まんだら」(瀬戸内寂聴著、日本経済新聞社、2008年)を読む。(その2)

「~情熱は九十三歳でこの世を去る時まで燃えつづけていたという奇跡を~」

「~長寿の秘訣は牛肉を好むことだ~」

「人生は意義ある悲劇。」

「芸術家は、人生の岐路に立った時、必ず楽な路を選ばず、危険だと思う路を進むべきだ。」

「芸術はきれいであったり、心地よいものであってはならぬ」

「品行問題などあげつらっていては、女流作家など生まれる筈がないではないか。」

「サカナは裏切りませんからね」

「料理もね、食べさせる人があってこその花ですよ」

「やっぱり木や花のある庭と新鮮な空気が必要です」

「~物書きの第一条件は美貌なのだと~」

「政治家になると、とかく器量は落ちるものらしい。」

「~淋しいなあ、みんな逝ってしまって」

「~竹紙を漉く工場~」