なんかねえ

■なんかねえ

 今日も仕事である。世の中は日曜日で休みのところが多い。今日も、アラーム音で目覚める。5時であるが、外は暗い。つい、この間まで明るかったが、これから暗くなる時間が遅くなるようだ。

 朝はいつもと同じメニューで昼のおにぎり弁当も同じである。いなりおにぎりである。

 コーヒーを買って職場へ向かうも、道路は空いている。外を走っている人、歩いている人を何人も見かける。見ながら、自分も少し前まではこの中に居たんだと思う。

 駐車場では窓を開けたら少し寒い。天気は晴天である。こういうのを秋晴れというのだろうか。

 時間になったので事務所へ向かう。朝一の荷卸しはもう定位置なので心配いらないが、10時からの作業はころころ変わる。今日は、封函作業であった。この作業は1名専属で居るが、2名で行うという。ラインがトラブっているのが原因らしい。

 指示された作業は、2系統が交わる場所での荷物の停滞解除である。始まって直ぐに封函工程のラインが止まった。原因は、縦に流れるはずの箱が横になって堰き止めているためであった。直したが、直ぐになった。これでは、仕事にならないので、自分は指示された場所ではなく、問題の場所に立った。その後、停滞は起きていない。危ないのがいくつかあったが、その場で対応出来た。しかし、この作業、何もやることがない。まあ、斜めになって入ってくる箱を縦にするだけである。状況的に午前中のみだろうと考えていたら、午後も同じ作業であった。作業服は荷卸しで少し汗ばんだが、帰る頃には乾いてしまった。

 そして、問題があったという合流箇所での停滞はなかった。帰り際、専属の方からこういう状態なら一人で出来ると言われた。明日からはないであろうと願っている。ただ、立っているだけに等しい作業では、なんかねえ。

■「最後は会ってさよならをしよう」(神田 澪著、kadokawa、2021年)を読む。

「彼はもう、私を名前で呼ばない。」

「誕プレ何かいい?」

「春は耳元からやってくる。」

「~言葉のナイフが飛び続けた。」

「僕の誕生日が、母さんの命日なんだ」

「この世を去る時、天国で待つ最愛の人が魂を導いてくれるらしい。」

「生花を飾ると季節を感じられていいよ」

「~毎日忙しいが、アルバイトだけでも案外普通に暮らせるということを知った。」

「~水面にさざ波は立つけど、湖の底は穏やかって感じ~」

「私はアルバイトの経験を経て社会の理不尽さを十二分に知った。」