ガックリ

■ガックリ

 今日は仕事である。なぜか、4時過ぎに目覚める。5時までモーツァルトを聴く。

 朝食はいつもと同じ、昼食のおにぎりもいつもと同じである。コーヒーを買うのも同じである。

 今日は、ある意味わくわくで職場へ向かった。駐車場で一服する。窓を開けたらいい風が入って来てくれた。コーヒーをホルダーに入れると、シートを倒して本を読むなどすると手が届かないことが起きている。シートにコーヒーを乗せて2回倒してしまった。今日はいい案が浮かんだ、コーヒーカップを股に挟むのである。なかなかいいね。

 時間になったので事務所へ向かう。先日の自分の修理が認められれば、この作業はないはずである。しかし、しっかり、封函工程になっていた。ガックリである。やはり信用されてないのなかあと思う。まあ、一般的にはそういうもんだろう。ここは、しっかり勤めようと考える。しかし、やることがないので、ポーズを取りながら歌を口ずさむのである。今日は、誰の歌にしようかと考える。

 荷卸しは皆より早いので、いろいろある。人事部の机の上に名簿が置いてあった。個人情報満載である。特に、備考欄は、その人の事情などが書いてある。急ぎ、自分のところを確認したら、年齢が書いて在った。

 さて、配置通り現場へ向かう。まあ、やることは無いはずである。隣の工程は、ホームポジションダンボール入れである。暇なので、うろうろしていた。やがて、スタートのベルが鳴る。しかし、ダンボール入れに1人来ていない。これでは、回らなくなる。自然に自分が入ることになった。担当される方が来るまでである。

 午前中が終わった。先日修理したところの詰まり現状はゼロであった。ダンボール入れの担当の方は最後まで来られなかった。無断欠勤なのか、ドタキャンなのか、何でもありである。

 午後も封函工程であったので、人事部長に必要ない旨話したが、もう配置は決まっているので、念のために確認して欲しいということであった。つまり、何もしないでもいいということと同じである。ラインの担当の方も見えられ、直したことを話すとひどく驚いておられた。相変わらず、うろうろしていたら、急に警告の音楽が鳴る。詰まったのだ。急ぎ現地へ行くと、真横にはなっていないが、斜めになって止まっていた。

 やはり、自分の修理は完全ではなかったのだ。とガックリ来ていたら、直ぐにも2回目が詰まり、合計で4回も詰まった。まあ、件数的には半減であるが、完璧ではなかった。係の方は、少しよくなったのではと慰めてくれるものの、釈然としない精神状態であった。

 つまり、原因は複数あるのである。こういう場合、一番困るのは二律背反で、一方を直せば片方が異常となり、そっちを直せば、もう一方が異常となることである。今考えれば、ボルトが脱落していたのは、わざと外していたのではないかということである。

 真の原因と対策にはならなかったのであった。ガックリ。

■「万感のおもい」(万城目学著、夏葉社、2022年)を読む。

「人間とは、常に“ないほう”のしあわせを求める~」

「引きずったって、何もいいことなんてありゃしないのだ。」

「心の強さが、己の健康への過信につながっていた部分はあったように感じる。」

「だが、この“やろうと思えばでけきるかも”という不遜な勘違いこそが、“無限の可能性”の正体だったのではないか~」

「現実を知ると人は賢くなる。」

「今の学生に昔のようなエネルギーはない~」

「何でも、人間という生き物は“花鳥風月”の順に興味が湧くのだそうだ。」

「~人の心がいちばんよろこぶのは、それまで経験したことのない、質の高い、新たな楽しみに触れたときだと思う。」

「その国に存在しないものには名前がない」

「私がいまだ煙草を一本も吸ったことがないのは、父の影響である。」

「現実から目をそむけていたのか、自分は大丈夫と無根拠に思いこんでいたのか~」

「何だか、愛着ある言葉たちが失われていくのはさびしいな~」

「この世には不思議なことなど何もないのだよ」

「~思いついたアイデアはその場で書き留めよ~」

「~美しさの根本が“滅び”にあることを本能的に知っている。」

「こんな役にも立たないブログをやっててええんかいな?」