フォレスト一色

■フォレスト一色

 今日は仕事が休みである。しかし、仕事が休みの方が慌ただしくなる。朝はいつも通り5時には起きるつもりが4時半には目が覚めている。今日の予定をざっと頭の中で反すうする。

 朝食はいつもの通りフランスパンにソーセージとチーズとハッシュドポテト、アイスオーレで済ます。昼食のために、冷蔵庫を確認する。しばらく休んだ後、6時過ぎにパソコンを持って出かける。今日は、歩きである。6時過ぎ、いつもの通り、駅中のセカンドオフィスに向かう。天気予報では雨が降らないと出ていたが、雨雲が広く覆っていた。今日の予定は、午前中は出前講座の原稿つくりで、午後からはクラフトの準備と、会員に道具を渡すことがある。これだけで、一日が終わる。

 まあ、快適とはいかなかったが、何となく違和感も感じながら歩く。アーケードの端まで来た時に、電話が入る。まだ、7時前である。今総曲輪にいると思うがと、切り出された。なぜ、行動が読めるのだろうか不思議である。打合せしたいというので、セカンドオフィスを指定する。駅前は次回になる。

 この店は久しぶりである。車生活と仕事とが重なり、何カ月も来れてなかった。まあ、だからどうということはないが・・・。

 ここで、会員が来るまで原稿つくりである。あまり専門的すぎるのは避けて、いつも通りアドリブで時間調整しようと枚数は少なめにした。

 約束の時間通りに来店された。この方との話は勉強になる。今月開催される森の寺子屋にも参加してくれる。話というのは、干支のお土産を参加者に配布していいかという話であった。見本(非公開)を見せてもらったが、素晴らしい出来である。自分のなかでは、この方は県内の第一人者としている。

 話が終わってから、昼食である。久しぶりに味噌ラーメンが食べたくなった。八百屋でニンニクとショウガを買って帰宅する。冷蔵庫にキャベツがあったので大量に使う。

 そしてふとひらめいた。ラーメンといえばメンマである。メンマといえば春先に穂先タケノコで試作したのがある。この機会に開けようと考えた。問題は、黴の発生である。

 色、匂いは問題ない。一つ摘まんだが、塩辛いのなんの。塩抜きをしなければならない。県内のラーメン屋では塩抜きしないのを丼に乗せている店もある。何回も水を変えながら時間まで塩抜きする。

 そうして、ごま油で炒めて、醤油と味醂で味を付けた。

 まあ、見た目はまあまあであるが、まだ少し硬いね。来年から作るときは出来るだけ薄く切って漬けなければならないことが分かった。もう何回かあるが、チャーハンにでも入れようかなどど考えている。

 まあ、成功とまではいかないが、第一関門の黴発生問題は解決した。

 ここで昼寝をしてから道具を取りに来る会員からの連絡があるまで、寺子屋の準備である。フォトフレーム用のべニア板をノコギリで手切りした後、サンドペーパーで面取りする。

 それが終わってから、銀杏とオニグルミを処理することにした。先ずは、銀杏である。これは、毎年やっているのでスムーズに進んだ。オニグルミをやろうかと思っていると連絡が入ったので、これは次回回しである。

 打合せやら、準備などをいっしょにしてから、ようやく自分の時間が出来た。家人は遅出なので、今日は夕飯も作らなければならない。取りあえず、セカンドオフィスに向かう。

 今日も慌ただしい一日であった。なんとか、ゆったりとした生活を取り戻したいのだが、心配はいらない。仕事は今月半ばで終了すると予想している。

■「陽だまりに至る病」(天祢 涼著、文藝春秋、2022年)を読む。

「福祉制度が申請主義である以上、役所に来ない者に行政から積極的に支援の手を差し伸べることもない。」

「コロナのせいで、なにもかもやりにくいな。罹ったって死ぬ確率は低いのに騒ぎすぎなんだよ。失業して自殺する人の方が問題だぞ。」

「それらがすべて、コロナというたった一つの病によって、白日のもとに曝された。」

「~他人と不幸せを較べる必要もないんじゃないかな。」