■鞍掛山
今日は登山日である。くさのさんから、鞍掛山とLINEが入った時に、自分のはやとちりで沓掛山と検索してしまった。これでは、話は通じない。間違いが分かったので鞍掛山と検索したら、全国に同名の山がたくさんあるようで、石川県の鞍掛山が見つかるまで時間がかかった。
朝6時にピックアップしていただき、登山口へ向かう。もちろん、高速道路などは使わない。距離優先で走る。運転は1時間交代である。
この時点でまだどのルートから登るかは決まっていなかった。登山口がたくさんあり、車が何処へ行くかが分かっていなかったからである。登山口に近づいて確認すると滝の原地区から入るようだ。そうなると、登山口は西ノ谷登山口と中ノ谷登山口とある。同じ道をピストンしても面白くないので、西ノ谷と中ノ谷を周回しようと意見があった。くさのさんの下調べでは、西ノ谷登山道は初心者用で、中ノ谷登山道は中級者用ということであった。それなら、登りは中ノ谷登山道で登り、下りは西ノ谷登山道の方がいいのではないかと、意見がまとまったのであった。
広く車でも通るような林道を歩いて行くと、分岐点に来た。ここで、左側の中ノ谷登山道選択する。
水平道で気持ちのいい歩きが出来ている。
木の間から差し込む光の束が幻想的である。
寒いかと考えていたが、そうでもなかった。ミドルウエアはリュックに入れてあるが出すことは無かった。
名前が示すように沢沿いの道である。見ると、一枚岩である。このことが後から凄いことになるとは、この地点では分からなかった。地元で言えば、百閒滑のようだとのんきに話していた。
続いて行者岩登山道との分岐である。名前からして凄そうなので、今日は中ノ谷登山道側に進む。
なかなか素晴らしい標識である。
なんだ、あと1kmほどか、たいしたことないなあとほくそえんでいる自分がいた。
この辺から悪路になったが、まあこれくらいは普通であろう。
傾斜が急になってきた。まあ、こんなもんだろう。
この標識には助られたね。しかし、駐車場は満車に近い状態であったにもかかわらず、誰にも合わないというのはどういうわけか。
ここで、私の足は止まった。蔓植物が垂れ下がっている。よく見る風景である。しかし、こういう状態はどうやって出来たのであろう。蔓植物は巻きつきながら成長するので、このように真っ直ぐにはならないと思うし、巻きついた木はどうなったのだろう。
誰か知っている方がいれば教えていただきたいものだ。
いよいよ急傾斜になる。まあ、こんなもんだろう。
急坂を登るくさのさんである。今日はさすがに長袖であった。
急傾斜は続く。岩盤である。土の急傾斜ではない。岩である。頭の中では、ロックンロールミュージックが成り始めた。
一枚岩の急坂が、ずっと続く。こういう登山道は経験したことが無い。数mなら、来拝山などで見るが、長い、長~い急坂である。
幸いに、岩には階段状のくぼみがあるので、滑ることはないが、結構大変である。
最初は、これは面白いと考えていたが、あまりにも岩の急坂が続くので、いい加減にしろに変っていた。
しかし、汗は滲んできた程度で鉢巻を巻くほどでもなかったが、この辺からポタポタと汗が落ちて来た。
このままで進もうと決めたがベンチが見える。
ここで、鉢巻を巻く。
岩の急登は続く。いったいどうなっとるんだ。この時点で、下山は苦労するなあと考えていた。ランチの時間に間に合うのだろうかなど・・・・。
もうすぐ頂上だと思うし、1kmにしては長すぎる。標高差もたいしたことはないが、長く感じるのは何故だ?
また岩盤の急登か・・・またか・・・・・またかよ!
あと100mでも岩盤の急登は続く。
トンボソウは初めて見た名前だ。
これは、ツルリンドウの実である。
結局、頂上間際まで岩盤の急登であった。頂上は、ごった返しである。その辺の方に集合写真を撮ってもらう。
山頂の様子である。
街の方面を撮る。
由来などが書いてある石碑である。
少し休んで、下山は西ノ谷登山道で下るのであるが、道が分からない。その辺の人に聞いたら、ここから下山すると途中分岐するということであった。さあ、しもやけ足との戦いが始まる。
確かに、直ぐに分岐点があった。
西ノ谷登山道は、中ノ谷登山道と違い、急坂がない。急な場合は、九十九折になっている。足への負担も少ない。このギャップは面白いね。中ノ谷の登りは普通はやらないようだ。
途中で避難小屋への標識がある。
それでも、長い岩盤の場所はある。まあ、岩に溝が刻まれているので滑ることは少ない。
長いねえ。
これは、ツクバネガシである。葉の先端が尾状と裏に葉脈が出ている。
雪割草という標識があったので行って見ると、葉が出ていた。
船見平に到着である。下山も長いね。距離は合ってるんかね。
ナツハゼの紅葉のようだ。
やっと西ノ谷登山口に到着した。長かった。
いい標識である。この鞍掛山を愛する会の力の入れようが良くわかった。
大汗もかいておらず、飲みものも2~3口ほど飲んだに過ぎない。朝が早かったのでお腹が空いている。
くさのさんが予め帰路途中に決めていた場所に向かう。この男飯ロッキーというのがいいねえ。
ランチを頼む。ご飯は盛り放題である。自分は控えめにした。出されて驚いたね。分厚くて大きなチキンかつとチキン南蛮がはみ出しながら出て来た。自分の中では肉盛り祭りである。まあ、確かにタンパク質欲しいと言っているが、これは限度を超えている。
やっとかっと食べ、重いお腹を抱えながら、帰路に着く。途中、移動費の清算で喫茶店に入る。コーヒーだけ飲んだ。今日のコーヒーはいつもより美味しかったね。
今回の登山は、岩場登りのロックとランチのロッキーで、ダブルロックになったようだ。