温泉

■温泉

 最近体調が悪いので今日は温泉で養生することにした。ガメラがギャオスにやられた時に海中深く潜って傷を癒すがごとくである。予定表は、家人の面接のフォローになっていたが、これは午後からである。

 朝はいつもの朝食を作って食べ、可燃ゴミ出しを行う。温泉は10時からなので、それまでは実家の後片付けを行う。

 どうせ、吉峰まで来たのだから、来月のフォレスト関連の道具を車に積む。結構な作業になった。

 直ぐ近くの温泉へ向かう。

 少し早かったので、いろいろ外を歩いていたら、フキノトウが出ている。

 ちょうど、天婦羅向きなので、少しいただく。

 時間前にも多くの方が列をなしていた。

 スマホを見せ、入泉料の300円を払い、露天風呂に向かう。温泉へ来たら、体を洗う事よりも浸かることを優先にしている。先客の高齢者が話しかけてくる。まあ、たわいない話だ。どんどん入って来るが、出るつもりはない。後頭部を付けながら体全体が浮くように浸かる。天気は小雨かと思ったら陽射しが出て来た。

 もう十分というところで、上がり、サウナである。ここも、十分というまで入り、薬草風呂などを順次入る。2時間は居れそうだと思っていたが、1時間が精一杯である。

 出る頃には、エネルギーが満ちてくるのが分かった。これが、温泉効果なんだろうな。

 この施設には、野菜売り場があり、いくつか購入する。黄色い人参があった。これは、初めてである。

 帰宅後、昼食である。今日は蕎麦の日であるが、黄色い人参を試して見たく天ぷらにする。採って来たフキノトウも一緒に揚げる。

 揚げは朝に仕込んで来たので、直ぐに作れた。ニンジンは甘かったね。フキノトウは、衣を硬めにしてかりかりに揚げたら、家人がたくさん食べてくれた。

 昨日の、ふき味噌は、少し余っていたご飯を塩むすびにして乗せた。最高だ!

 家人のZoomによる面接が始まる。

 順調に終わったようで、セカンドオフィスへ向かう。今日はMサイズにしている。

■「兎の結末・独身者の憂鬱」(柏原兵三著、小学館、2022年)を読む。

「それに何よりも、創造に関与しない者は虫ケラのように無意味な存在である。」

「~天才は独自の勉強に携わるべく運命づけられている~」

「~自給自足の王国~」

トルストイの“復活”が僕の試験準備の時間を喰い荒らしてしまったのである。」

「大食漢の詩人などというのは、滑稽ではないだろうか。」

「僕が存在するということがこの地球にとって何の意味もない~」

「非凡なる凡人」

「私の健康に一番危ないのは、無理と疲労と精神的緊張だというのが~」

「そういえば私自身もずい分ながいこと結婚指輪と御無沙汰していた。」

「トルコ風のコーヒーは私の疲れを癒してくれた。」

「ユーロッパの温泉は、医師の処方に従って入浴することもあるが、普通はむしろそれよりも飲むために利用される~」

「悪しき平等だよ」

「しかしこのゲーテ・インスティトゥートドイツ語講座の受講者~」

「まず確実にノイローゼに陥り、廃人同様の人間になってしまうと信じていたのである。」

「独文科を選んだのは、中学校から勉強して来た英語よりも性に合うような気がした~」

「男が一生に生産し得る精液の量は決っている。」

「しかしドイツ語も英語ももういい加減忘れてしまったけれどもね。勉強し直せは、徐々に思い出すだろう。」

「助手というのは一種の出世コースと考えられていた。」

高等遊民的な生活をしてないと、この学問という奴はいいものが出て来ないんだよ」

「しかし自分で作った方が、外で食べるより、好きな物が食べられるし、栄養もいいでしょうし、それに安いですから」