再開

■再開

 先頃、内蔵疾患で入院させられ、退院後は入院前の生活に戻れないことがハッキリしたので第二の人生を終えたところだ。

 ブログに走馬灯と名打ち振り返って見たが、総括出来たと思っている。

 第二の人生では、何を考えて生きて来たかと、一言で表現すると、ブログに書けるような生活を送ろう、になるだろう。

 一日一つは、感動しようとか進歩しようとか、日々ブログのネタ探しであった。

 入院して、退院後の生活を調べたり考えたりすると、この疾患はアグレッシブに生きてはいけないように書いてある。

 つまり、何もせずダラーと生活するのが適しているようだ。

 こういう生活では、ブログに書けるようなネタは生じない。

 それなら、ブログの更新を中断すれば、いつの間にか忘れ去られるということになろうと考えていた。

 しかし、日々アクセス数は、確認していた。アクセス数がなかなか減らない。自分だったら一週間も更新されてないと、見る気にならない。

 そして、数人からブログの再開時期の問い合わせを受ける。

 そのため、以前のようなブログではないやり方を検討しなければならなくなった。

 こうしてたどり着いたのが、会員制である。

 区切りのいいところで、2024年1月2023年12月から、再開することにした。2023年11月は試行期間といたします。

 会員制は、自分宛てに、会費納入(取り決めは無し)と連絡方法を示してもらい、毎月のパスワードを連絡することで記事を見るということになる。

 しかし、一定期間後は、一部修正して、このブログに掲載する。

 会員制ブログでは、個人や固有名詞が特定し易く記述する場合も考えられるが、SNSでは、イニシャルに修正する場合がある。

 会員のページへの入り方は、自分ホームページ「ぜんちのへや」(検索)から入れます。

http://ww2.ctt.ne.jp/~takigami/index.html

 会員制のページは、HTMLに加えて、Javascriptでコーディングしてましたが、今の自分にはハードルが高く断念し、ここで書いてある方法になりました。

 面倒で申し訳なかったが、言語で作成すると、マウスの右ボタンで簡単にパスワードを記入してあるソースコードを見ることができるので、URL修正方法の方がいいとも言える。

走馬灯85

■走馬灯85

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「ふむ、私は順調に老化している」(中山千夏著、ハモニカブックス、2021年)を読む。

「~老いるのは自然、ボケるのも自然、人間は自然の一部~」

「~自分が有利に立つためにこの一大事をどう利用できるか~」

「長く生きればシワが増える、長年使った臓器はくたびれ、筋肉もくたびれ、排泄や呼吸やら関節やらあちこちに不具合が生じる。」

「とにかく老化は一生一度の経験だ。」

「私は最近、動作が減速している。」

「健康より消費が大事なのかしらん。」

「でも洋の東西を問わず、ひとびとは政府の号令に従う。」

「火山の噴火、地震津波、川の氾濫などを無くそうとする努力は無駄。」

「~ゴマカシ日本語の横行は、私達をゴマカシ社会にひっぱっていっている。」

「医療はよほど必要でなければ受けない、薬もよほどのことではなければ飲まない。」

「昔から星の動きと災害は関係がある。」

「母や祖母は太平洋戦争のなかで、政府は自分らの生命生活を守ってくれない、と思い知った。」

「そもそもどんな政府も基本的に国家を守るために働くものであって、ひとびとを守りはしないのだ。」

「いつからかなんでもどんどん売る側の都合で変えさせられて、費用ばかり負担させらえる。」

「言葉は間違いでもなんでも大多数が使えばそれが正しいことになる。」

「キャンセルするシゴトがない。」

「それになぜ、日本語訳をつけなければならないような外来語を使うの?」

 

走馬灯84

■走馬灯84

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「90歳を生きること」(童門冬二著、東洋経済新報社、2018年)を読む。

「~加齢は人並みにおこなっていますが、孔子の規定する10歳ごとの指標は、ひとつも達成しないということなのです。」

「人間の倫理は、天の理に背くこともある」

「恕というのは“相手の身になってものを考える優しさや思いやりのこと”」

「しかし複雑な世だからこそ誰からも学べる。」

「~“優越感”は実に厄介な代物だ。」

「人の一生は重き荷を負いて遠き道を行くがごとし。必ず急ぐべからず」

「たまには病気になるものだとしみじみ思った。」

「死ぬまで継続することを義務づけられている。」

「現状をそのまま受け入れよう~」

「運命は従う者を潮に乗せ、拒む者を曳いていく」

「講演は人前で恥をかく行為であり、恥をかくまいと努力が血流をよくする」

「次々と失うものの増える日々だが、“新しく得るもの”がまったくないわけではない。」

「加齢のために湿り気がなくなってしまった。」

「人生、起床転々」

「そして木々に“俺の気持ちをわかってくれるのは、おまえたちだけだ」

「人間はやる気さえ起こせばどんなことでもできるのだ」

「生者が記憶するかぎり、死者は死んではいいない。生きている」

「森は墓場だ」

「いまの世の中で“無事大過なく”過ごせたななんて人間は、振り返ってみて、結局“何もしなかった”ということだ。」

「ただ“いつ死ぬかわからない”という思いが若いころからあり~」

 

走馬灯83

■走馬灯83

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「老年という海をゆく」(大井 玄著、みすず書房、2018年)を読む。(その2)

「~本人に苦痛がないことを最大の治療目標とする。」

「医師はその愛する病気により死ぬというジンクスどおり、彼もまた食堂がんになった。」

「~筋力だけは終生強化できるという。」

「~その末期に、親しい人が枕辺を訪れる“お迎え現象”が報告している。」

「今日は死ぬのにもってこいの日だ」

「ルーツなしには生き残ることはできない。」

「そもそも地球温暖化は存在しない」

「~個人破産の最大の原因が医療費を払えないからだった。」

「しかし、嘘をくり返し主張するならば、嘘は真実になる。」

「人間の賢さなんて、たかが知れている」

「~マグロに含まれるセレンがメチル水銀の毒性を緩和する~」

「触らぬ医療が進行しているように見える。」

「老年を歩む難しさのひとつは、いままで出来ていたことがもはや出来ない現実を納得できないことである。」

「“つらい”とは、歳をとることが自立する生活に必要な知力、体力を失うプロセスであるからだ。」

「鷺のようによく見えることを“明”、フクロウのようによく聞こえることを“聡”ろいう。」

「心を腹において吸う息、吐く息を楽しむ。」

「老耄とは、文字通り老いて耄碌することである。」

「耄碌し、体力を失い、生きる力が衰えても、周囲の生かしてくれる条件がよければ、力の続くかぎり、不安なく生きることは可能に見えた。」

「100年もつようには、自然は作っていない。」

「つまり加齢こそが、認知能力の低下をもたらす、決定的な要因である~」

「~いったん自立できなくなるならば、すみやかに死ぬのがふつうである。」

「認知の能力は衰え、健康は失われた。しかし、老耄は、幸せと感じることを妨げない。」

 

走馬灯82

■走馬灯82

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「老年という海をゆく」(大井 玄著、みすず書房、2018年)を読む。(その1)

「“意味の世界”は、その人にとり誇りある、一番不安の少ない世界であり、心理状態だ。」

「~治ることのない病であるのを承知しており~」

「夜間の不眠もあった。」

「~不安なく日々の生活を送ることのできるコミュニティでは~認知症と見なされない可能性がある~」

「~失う能力もあるが、獲得する知恵もある~」

「この社会では、独立独歩できなくなったとき、野生の動物がそうであるように、死はそこにあると言ってよい。」

「小欲知足」

「~涼やかな風が頬をなぶる国々は、人生のくつろぎが自分にも必要であることを教えてくれた。」

「~知っていた顔が見かけなくなったと思っていると、いつのまにか亡くなっていたりする。」

「家庭でのケアは、通常、便失禁が始まるときに、限界に達する。」

「~月が一つにまとまるのにかかった時間は、早ければ一か月だったという。」

「万物は流れる」

「“純粋痴呆”とは、認知能力の衰えはあっても、周辺症状のまったくない人たちである。」

「自然の寿命に任せて欲しい」

「手術などの外科的対応を断り、破裂による自然死を希望しておられる。」

「連れ合いの死を見届けたうえで、血管破裂でコロリと死ぬのも自然ではないか。」

坐禅では、導入において、呼吸のひとつひとつに注意を向ける。」

「自然生態系では、突然、予測されない変化が起こる。しかもそれが普通の出来事だという事実は、最近になって、ようやく理解されたことである。」

「老年期の失禁がやるせないのは、やはり、いったん獲得し、長いこと意識するまでもなく身についた機能を失うからだろう。」

 

走馬灯81

■走馬灯81

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「我々はみな孤独である」(貴志祐介著、角川春樹事務所、2020年)を読む。(その2)

「ところが、何でもかんでも科学で解き明かせると思い上がった現代人は、無用の詮索をして、知ってはならない真実を知ってしまう」

「昔から、ドッペルゲンガーを目撃するのは、死の前兆だとされているからだ。」

「人が人に対してふるう暴力や残虐行為は、宇宙で最悪の愚行です」

「本気で人を殺すつもりの人間は、顔面が蒼白になる。」

「人は、あまりにも絶望すると、笑いたくなることがあるんだ。」

フィンランド人は、悪魔を信仰する。」

「人間の痛点の大部分は皮膚に分布している。」

「ミミズには身体を冷やす副作用があるらしい。」

「~戦争を指揮していた大本営や参謀たちは信じがたいくらい無能かつ無為無策であり~」

「合理主義者は、理屈に合わないこととか、科学に反することは、絶対に認めないんです。」

「~図書館から様々な本を借りてきては、読み耽った。」

「どうせ、人間、いつかは死ぬのである。」

走馬灯80

■走馬灯80

 ぜんちの人生は幸せでした。

■「我々はみな孤独である」(貴志祐介著、角川春樹事務所、2020年)を読む。(その1)

「~私を殺したのが何者だったのか~」

「人生を総決算する時期になって、前世での出来事が今生に影響を与えているんじゃないか。」

「やるだけのことはやって、人生あとは死ぬだけかと思うと、虚しさに襲われるんです。」

「知るということは、諸刃の刃である。」

「人生とは、予想もしないミステリーの連続だ。」

「・・・人には、知らない方が幸せなこともあります。」

「さあ、気ちがいになりなさい」

「悟りには段階があり、すべてを思い出すーーー解脱することが、必ずしも幸せになる道とは限りません。」

「ときに、好奇心は身を滅ぼします。」

「優れた詩人は、しばしば直感だけで真実を探り当てることがあるの」

「この世には、凝視してはならないものが存在します。」