n又縛り

■n又縛り
 今日は午後から2名欠席であった。n又縛りで雪囲いの一種である。nには3〜8位までの数字が入る。実は以前実習場で練習をしている。今日は校内の実際の樹木で雪囲いを行うため、事前に解説があった。
 基本的な説明をするが、その状況に応じて臨機応変に対応しなければならないとのこと。、
1.竹の長さを決める
  頭の角度は40度(〜60度)ぐらいが目安
  地面に打ち込む深さは20cm以上を目安
2.竹の本数と位置を決める
  竹の本数は葉張りが50cm〜120cmなら4本を目安にし、その前後で本数を増減させる。
  正角形になるように位置を決めバールなどで穴を開ける。
3.竹を立て頭を一まとめにする。
  竹は末口止め、樹冠の中心に頭がくるようにし、割り縄は2か所以上いれる。
  ※石があったりして竹を立てることが出来ない場合はどうするか。
   竹を打ち込めないのでその場所に立てて2方向以上から補強竹を入れる。
4.横縄を入れる
  間隔は30cmぐらい
5.立て縄を入れる
 その後、実習である。雨は降らないようだ。
 自分は、玉作りのキャラボクに『胴巻き芯木吊り』を行う。まず、2本取の縄で胴巻きを行う。次に中心に竹の芯棒を立てて、縄8本で吊る。この場合の結束は胴巻き縄と枝を同時に結束しなければならない。3人で4本担当となる。
 ここで、石があり芯木が打ち込めなかったので2方向から補強竹を渡した。
 昼前に終了したので、次の課題を確認に向かう。2名は直径2mほどの大きなキャラボクの六又縛りで、自分は一人で行うというので付いていく。
 なんと、学校のひな壇にある重要なコウヤマキとイチイの2本を行うということであった。一番目立つ場所であり、変な雪囲いは許されない。
 おまけにコウヤマキは三又縛りでイチイは四又縛りとのこと。あくまで、見た目が重要ということであるが、自分の見た目ほど当てにならないことはないと自覚しているので、スケールで正三角形や正方形を出して、仮設後何度も何度も見返して固定させた。完成後、先生より『いいセンスしてますね』と誉められる。今日はいい日になった。