風の盆

 読む本がなくなったので駅前の図書館に向かった。駅前では、おわら節の
メロディーが流れて人垣ができていた。踊りも披露されていたのだろうか。
数年前、9月1日が休日だった年に八尾のおわら会場まで歩いていった記憶
を呼び起こした。近すぎて拍子抜けした記憶がある。
 「ダメだ! この会社」(倉田真由美、山崎 元著、小学館、2005年)
を読む。
 この著者は、同年代で日経ビジネスにも連載記事を書いている評論家である
が、辛口の説に賛同していた。本の中で知った話で、なんと12回も転職して
いるということだ。主に金融畑であるが、日系、外資と渡り歩いて自立した人
である。内容は、そんな驚く話ではないが、これから社会に出ようとする人向
けであることが分かった。自分の年齢では参考になる話は何もなかった。
 予約してある本が遅いので、5冊借りて来た。10日ほどは持つであろう。
そのうちに予約本が届けばそれでいい。9月に入って少し涼しくなったような
感じを受けている。パソコンからは、サンタナの哀愁のヨーロッパやベンチャ
ーズのさすらいのギターを流し、ゆっくりと本を読んでいる。
 22時になったので、もう眠ろう。