なめこ鍋

■「蟹工船」(小林多喜二著、金曜日、2008年)を読む。
 映画にもなったが見ていない。青空文庫でも読んだが、現代かな遣いになっていなかったので良く分からなかった。そこで、遅ればせながら現代文で読むことにした。
 1920年代の話であった。今でいえば「まぐろ船」のような感じか、何かの本で読んだ話でしか知らないが、船出する人数が帰りには減っているという話であった。それにしても目を覆いたくなるような情景だ。自分も似たような経験をしているだけにくぎ付けになる場面があった。最後の解説もいい。ここで、作者は、この小説により反政府の人間として捕えられ、拷問によって亡くなったことを知った。何とも言われない感じが残った。

なめこ
 帰宅してパソコンを立ち上げると、負釣山に同行くださった、女性群より、なめこ鍋のメールが届いていた。本人(ユカポンさん)には断ってないが、問題ない内容なので、写真といっしょに引用したい。

「女子会で作った、なめこ鍋とっても美味しかったです。なめこはプリプリでしたし、なめこの旨みが鍋いっぱいに広がりました。
材料は・・・
負釣山天然なめこ、白菜、麩、にんじん、大根、ごぼう、豚肉、里芋、ネギ、こんにゃく、味噌ベース」

 これはおいしそうである。いい風味がでているのが写真越しにも伝わってくる。それにしても、鍋の主役を奪われた食材はなんだったのだろうか。天然モノにはかなわないなあ。それも数時間前に採ったばかりで、当然無農薬である。