天狗山(192m)

天狗山
 午前中は眼科にいった。目に彗星のような光が走ることをはっきり自覚したためである。名前を呼ばれてすぐにあなたはこれですと、「飛蚊症」(ひぶんしょう)と印刷してあるリーフレットを渡された。「蚊」という感じは「か」だけかと思ったら「ぶん」とも読めることを知った。ここまで10秒である。その後、次から次と検査が続き、「あなたのは、『飛蚊症』なので治りません。」とのこと、原因は加齢と近視ということである。不治の病であった。それなら検査しなくてもよかったと思うが、こっちが大事な金づるなのかやっきになって何かを見つけたそうな検査だった。この歳だ何かあろう。その次に医者の口から出た言葉は緑内症の可能性があるので、来月再検査(視野)が必要とのこと。ここで、どなって帰ろうかと思ったが、どんな症状になるか聞いたところ視野がだんだん狭くなる病気とのこと。ここでガ〜ンと来た。『五萬』を切って間『二萬』で待ち、リーチ、一発、ツモ、じゅんちゃん、サンシキ、ドラ1のような気分になった。
 登山の時の視野狭窄はここから来ているのではないかと思い。珍しく医者に感謝した。この歳になると医者に感謝することはめったにない。どうせ死んでしまうのだ。さて、予約しろというので、雨の土曜日と応えたら、何日にしますかとバカ丁寧に聞かれたので、おちょくっては悪いと心を入れ替え長期予報を見て電話することになった。

 「♪ブンブンブン蚊が飛ぶ、白目の中に濁りが出来たよ、ブンブンブン蚊が飛ぶ」と車のなかでやけくそ気味に歌った。
 夕方には家人を太閤山近くまで迎えにいかなければならない。4時間程度で登れる山を思案し、天狗山にした。しかし、道を間違えてしまった。自分は山に向いていないと自覚させられた日であった。(↓)
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