干いも

■「高齢者がうつ病になるとき」(西脇 巽著、大月書店、2010年)を読む。
 高齢者の場合、喪失体験のたびにうつ病の危機が訪れるという。それなら、持たない生活が一番効果があるようだ。最近その方面の情報にもお目にかかる。失うものが少なければ危機が小さいということだ。究極の危機管理だと思った。
 うつ病になりやすい性格として、凝り性、義務感、責任感が強い、律儀、真面目な人物が挙げられている。自分はいつうつ病になっても不思議ではない。
 著者が診察した事例が豊富に書かれてある。中には自分に近いものが出てくるだろう。最期の超高齢者の記述は面白いと思う。長生きの共通点は「力まない」ことらしい。

■干いも
 震災の記事が日を追ってエスカレートしてきているように感じる。日ごろ新聞やテレビを見ない自分でもひしひしと伝わってくる。募金、チャリティーと支援も輪が広がっていることは喜ばしいことである。支援は自分に出来ることを出来る範囲でやればいいと思っている。募金も2口した。しかし、本当の支援は一時的な金銭ではないだろう。やはり、産業が復興し、その地域の人々が生活できていかなければならない。そこで、干いもを買って食べた。まったく問題ない。放射能がどうのこうのと風評被害が出ているのは確かである。大丈夫と分かっていても「け」があると買わないのが心情であろう。茨木産の天日干しの干いもはおいしかった。微力ながら貢献できたかも・・・。