盛夏

■「文士の私生活」(松原一枝著、新潮社、2010年)を読む。
 なんか、ほのぼのとした雰囲気が出ている。昔、といっても中学生時代だが武者小路実篤はほとんど読んだ記憶がある。実家の本棚には探せばあるだろう。このような作家たちの日常が描かれて、昔の自分のも戻れた。
 終始落ち着いて読める本であった。著者は94歳である。文中に知っている作家が何にも登場しては亡くなっていく。そこに、何の衒いもない。文書が卓越していると感じた。

■盛夏
 まだ6月というのに相変わらず暑い日が続いている。我が書斎も、人間が住むところではなくなっている。原発事故が起こった時に、扇風機を2台買って来いといった子供たちのことを密かに喜んでいた。今年はエアコンの代わりに扇風機を使うものだと思っていた。しかし、しかしである。エアコンをガンガンに効かせた中で、自分だけに扇風機の風を受けている。いくら電気料金がタダだからといってもこういうようではいけない。軟弱な人間を量産してしまう。何度だろうか体温より高いかな。熱中症で何人かお亡くなりになられたというニュースと消費税10%のニュースが流れている。画面だけであるが、これで十分である。どうすんだろうねえ、国の財政は破たんしているのに。これからは、再びデフレ下での増税は失敗するという何とか(忘れた!)とインフレターゲット論と日銀引き受け論などが交差するのだろう。何回同じ議論をすればいいのか、いい加減飽きて来た。再生エネルギー法案は何とか通して、解散して欲しい。選挙には絶対行く。白票を入れに!