腰痛

■「老年の価値」(ヘルマン・ヘッセ朝日出版社、2008年)を読む。
 読み始めてすぐ引き込まれるような文章に没頭した。翻訳が上手なのかもしれない。写真が多く、文字だけの内容を補完してくれた。
 ヘッセも山が好きでだいぶ山々を歩いていたことが分かって何か親近感を感じた。
 「老齢になると多くの苦痛に見舞われるけど、いろいろな賜り物にも恵まれる。その賜り物のひとつが、忘却であり、疲労であり、諦めである。」いい言葉だ。
 「目立たずに生きる者はよく生きる」
 老いや死についてこれくらい深く考えた作家を始めて知った。文章に力がある。
文章のみならず、多くの詩もあり感動しっぱなしであった。写真は文章に会っており、圧巻だったのが、デスマククの写真であった。長かったが最後まで全部読み通した。

■腰痛
 今回の腰痛は治りが悪い。こういう状態で一生付き合っていかなければならないのだろう。朝顔を洗おうと洗面台の前で中腰になれない。少し重いものも前で持てない。足の屈伸を利用して持ちあげればいいと本には書いてある。ヘッセの本を読んで考えさせられた。アンチエージングなど無意味なんだ。今が黄金期なのか。どうでもいいけど、睡魔が襲ってならない。逆らわず眠りにつこう。執着心があまり無くなった、心の欲するままに行動すれば則を超えずだ。