西日

■「老い衰えゆくことの発見」(天田城輔著、角川選書、2011年)を読む。
 自然こういう方面の書籍に手がいってしまう。自分、家族にとって身近な問題である。避けて通ることはできない。なら、まともに向き合おうではないか。しかし、現実の残酷さがつぶさに描かれているなあ。
 本文中にもあったが、耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍ぶということで、身につまされた。

■西日
 西日が当たる位置、というのを聞くとどう思うだろうか。多くの人は、もうすぐ沈んでいく人生の憐れみを感じると思う。脚光を浴び、これから前進していくという風にはまず考えないであろう。
 今日、西日が当たった。それもかなり強烈にである。目を開けていることが出来ないくらい直に当たった。実は、座席の移動(異動ではない)があり、16時10分から約10分間、私の顔は西日で真っ赤になっていたことだろう。
 こういう非日常現象に出合うと何か、運命的なことを考えてしまう。何かの前触れなのか、あるいはお告げなのか。用心に越したことはない。