行く末を考える

■「コーヒーもう一杯」(平安寿子著、新潮社、2011年)を読む。
 若いOLが喫茶店を開店してから潰すまでのことが面白くかいてある。これは著者の経験ではなかろうかとおもうような詳細な内容もあった。90%が1年で潰れるというのは事実だろうか。身近な所でもそれくらいと感じていたことはある。特にコンビニが激しい簡単にフランチャズできるので簡単にダメになるのだろう。お金と意慾があってもダメ二なる例も挙げられていた。自分のことは自分で守るということを暗に諭していたような気がした。

■行く末を考える
 新聞社と雑誌社からメールマガジンが届いている。今週は、大手企業の赤字発表が相次いだ、数社で1兆円ぐらいではなかったろうか。記事の中に自分の考えに近いのがあったので抜粋した。
「日本経済凋落の象徴であろう。
成長経済であれば、将来に希望を託し、消費をするが、今や全く先行きが見え ず、倒産や失職の不安がつきまとい、企業も消費者も投資や消費を控えること は当然である。
 この悪循環のスパイラルがさらに進行し、景気の底を割ることになり、もやはかつてのような景気は回復しないマイナス成長時代へと突入する。
そのような時代をどうやって生活し、生き延びていくか。
国の問題と言うより、個人の問題に帰するのである...。」
 それから、もう一つ。
「こうした世界経済のトレンドを見ても、これまで指摘してきた国内の経済条件からしても、日本は“成長指向”の経済政策だけで国民経済を運営し、国民の 生活を維持することはもはや不可能である。本連載のテーマである成熟社会に 向けた“分配論”主導の経済政策への基軸転換が、どうしても必要だ。このこ とは明らかなのである。」
 モラトリアム法案も3月末に期限切れにあり、大企業の不振はそのまま、中小企業の問題になる。春ごろには、凄まじい状態になっていることが、手に取るように分かる。