選外

■「日本遊歩記」(海野 弘著、沖積舎、2000年)を読む。
 よい本に出会うと嬉しくなる。この本はそんな本であった。街中を歩きながら歴史的な背景を織り交ぜながら書き綴っている。図書館や書斎などの記述も多くいい生活だなあとか自分も憧れるなあという気持ちで読み進んでいた。内容は濃く、期限通りに返却できず延長して読み終えた。あとがきで、「私は歩くことが好きだ」と書かれており、全てはここに集約されているのだろう。

■選外
 葉書が届いた。裏面に一面シールが貼ってある。応募した小説の件である。静岡県からなのですぐに分かった。そういえば3月末までに決めると案内してあると書いてあったことを思い出した。シールを恐る恐るめくる。ジャ〜ン!
 □選外 の場所に「レ点」がしてあった。それだけで、終わりである。