憂い

■憂い
 ある雑誌に「お客様は神様ではない」と主張している人の記事が載っていた。タイトルだけしか追わなかったので全文は読んでいないが、面白い。
 最近、お客様に負担させて収益を上げようという企業が増えたような気がする。気のせいであればいいが、時には腹立たしいこともある。
 まず、スーパー袋の5円である。買い物袋を持って来て再利用すれば環境に優しいという理屈で不自由を強いられている。本当かと思う。手に持った品物をわざと落としてやろうかとも思ったこともたびたびある。お客様に買っていただいた商品を安全に届けるという配慮が欠けている愚策だと思う。なら、5円払えよ!という姿勢が腹立たしい。
 次に、ペットボトルの選別回収である。キャップと周りのセロファンと3つに分別することが環境問題での躾であるかのように強要される。これなんかは、再利用コストを消費者に負担させているだけではないか。キャップを別にすれば発展途上国の注射代金が寄付できるという触れ込みにすればあまり抵抗はないということなのか。調べる気もないが、胡散臭い気がしている。これなどは、面倒くさくてたまらない。どこかの圧力団体が進言しているのだろうか。
 さらに、太陽光発電の買い取り料を一般国民から負担させようとする法律である。これなんか、原子力化石燃料から作られる電気を買っている人は太陽光発電の人に比べて環境負荷を多く掛けているから負担やむを得ずという主旨なのだろうか。本人が選んだわけでもないのに急に負担ばかり増えて、たまったものではない。業者保護のために措置であることが見え見えである。誰が設置するか!と思う。
 最後に増税である。消費税などはかわいいものであるが、国民負担額が上手に増加するようだ。消費税増税に注意をひいておいて、あちこちの負担を上げている又は控除額を少なくしている。お金がないから国民負担が当たり前だ、という姿勢が腹立たしい。
 都合が悪くなったら、お客に負担してもらおうという社会に憂いを感じる。