長野県の遭難

■「漂流家族」(池永 陽著、双葉社、2011年)を読む。
 読み進むにつれてのめり込んでしまった。これは実話か、創作かと思いながら・・・。あまり極端なモチーフは扱わず、一つ間違えば、がテーマのように思える。誰にもある悲劇や願望の類ではなかろうか。離婚・蒸発が共通のテーマになっているが、家族に内に秘めたる事情を、日常誰にでも起こりえるようなタッチで描かれており、良かった。

■長野県の遭難 
 自分もあやうくカウントされるところでした。新聞からの抜粋です。
 自分の場合は、「高齢者の体力不足」に該当するのかなあ。
「県内で今年発生した山岳遭難は8日現在、233件で、遭難者は256人と、いずれも統計の残る1954年以降の年間最多だった昨年1年間(遭難件数227人、遭難者数251人)をすでに上回ったことが、県警地域課のまとめで分かった。登山者数全体が増加傾向にある中、同課は初心者の技術・知識不足や高齢者らの体力不足による遭難が相次いでいると指摘。十分な装備を整えた上で、各自の体力や技量に合った山に登るよう注意を呼び掛けている。
 死者は37人で、前年同期に比べ6人減少しているものの、負傷者は昨年1年間の138人を上回る150人で、年間最多を更新した。無事に救出されたのは65人、行方不明は4人。遭難者全体の46%が60歳代以上となっている。
 発生状況を山域別でみると、北アが約67%、中アが約10%など。態様別では、転・滑落が全体の33%を占め、次いで転倒31.3%、病気9.4%―など。初心者が登りやすい夏山シーズンでの遭難や高齢者らの下山中での転倒が多いことなどから、同課は「近年は無理な日程での登山は少なくなっているが、登山者の体力や技術の不足が目立つ」と指摘。冬山シーズンを前に、「防寒着や冬山用の装備をしっかり準備し、天候の判断を誤らないよう心掛けてほしい」と注意を呼び掛けている。」