裁量労働制

■「日記をのぞく」(日本経済新聞社編、日本経済新聞出版社、2007年)を読む。
 有名人の日記を解説してある。抜粋が少ないが、時代背景なども紹介してあり、なかなか読ませるないようであった。驚いたのは、山を登りながら全国行脚の人がいただ。松浦武史郎という江戸末期の人である。『全国各地を遠路しながら大山、月山など数多くの名峰に挑み続け、日本登山史上にも大きな足跡を残している』
 自分も同じことを考えており、関心を持たざるを得なかった。

裁量労働制
東京新聞からの抜粋である。
「一定時間働いたとみなし、仕事の手順や時間配分を従業員に任せる「裁量労働制」が、二〇一一年に全国で初めて九千件を超え、過去最多になった。規制緩和による経済成長を主張する経団連は適用拡大を求めるが、労働者側は「際限のない残業につながり、長時間労働を助長しかねない」と反発している。裁量労働制は、労働時間だけでは成果を評価しにくい働き方に対応するために設けられた。いくら働いても労使で合意した労働時間分の賃金だけを払えばいいため、経営者は残業代削減という側面に目が行きがちだ。」
「『名ばかり管理職』への規制が強まり、残業代削減の逃げ道として、裁量労働制に切り替えている」と話す。景気低迷が続き、どの経営者もコスト削減に腐心している。
裁量労働制> 実際の労働時間にかかわらず、あらかじめ労使で決めた時間を働いたとみなすため、成果主義の色合いが強い。深夜・休日労働を除いて割増賃金は発生しない。導入には労使合意が必要で、労基署に届け出る。適用業種は限定され、「専門業務型」が研究開発や取材・編集、ソフト開発など19種類の業務、「企画業務型」は事務系の企画・調査などが対象。専門業務型は1988年、企画業務型は2000年に導入された。