新たなリストラ策

■「悔いなき日々へ」(高島勝雄著、文芸社、2011年)を読む。
 地元出身の方であった。話には聞いていたが、たいへんな病気である。
「早期発見と適切な治療があれば、必ず治ると言われている『うつ病』である。」
「58歳で早期退職することになった。」
「携帯電話が“命のつなぎ”に役だった。」
「59歳にして向かった大連外国語大学。それは私の、いわば“自分への挑戦”だった。」
「留学したことで、私は『自分自身に対して挑戦した』という達成感を味わうことができた。」
「妻、会社員。私、専業主夫
「健全な心身を維持するためには、常に挑戦する心意気と、仲間を作り楽しむ心持が必要だと思っている。」

■新たなリストラ策
あるブログからの抜粋である。
ブラック企業という言葉が社会的に認知され、離職率の高い企業への風当たりが強くなってきた。そこで企業としてはそうした風除けの意味も含めて、結果の出せない社員には自発的に会社を辞めてもらえるシステムが必要になってきた。それがホメ殺しです。
 つまり、会社がミッションを出して、それに社員が応えられなかった場合、その会社のミッション自体に無理がなかったか?という受け止め方もされる。しかし、『すべて任せます』『好きにやっていい』『自由に』と言われた労働者自らが設定したミッションであれば、それをクリアできなかった責任はその労働者にある、という寸法です」
 知人のAさんは入社3年目。突然の会社側の「期待の言葉」に動揺しつつも、その会社の本心を掴めずにいた。期待の声を煽られて高い目標設定をしたツケが、「自分の言葉に責任をとる」形での自主退社だったわけである。