中高年の再就職

■中高年の再就職
週間ダイヤモンドからの抜粋である。
「再就職支援会社に登録した中高年の大企業出身者の中には、自分から全く仕事を探そうとしない人が少なくありません。1つの会社に勤め続けて偉くなり、でも最後には意に反する形で退職を選ばざるを得なかった人に、こうした傾向が強く表れます。過去に区切りをつけ、目の前の現実を直視するというステップに進めないのです。それでは再就職活動が遅れるばかりです。それに気づいてもらうために、カウンセラーが相談に乗るのですが、新しい環境に飛び込もうと気持ちを切り替えてもらうのは本当に難しいのです。
大きな会社に勤めていた人が50代以降に中小企業で働くとなると、収入も、仕事の内容も、勤務時間も大きく変わります。そうすると、働き方とともにライフスタイルも変えなくてはなりません。そのためには家族との話し合いは絶対に欠かせません。そのことに気づいてもらえれば、私としては成功です。
中小企業で働くうえで絶対にやってはいけないことは何でしょう。
古川:自分が勤めていた大企業の名前や仕事のやり方を引き合いに出すことです。中小企業で叩き上げでやってきた人たちは、大企業に対して「何するものぞ」という意識を持っています。大企業出身者ということが、かえって厳しい視線に晒されることを十分に認識してください。
逆にうまく適応できるのはどんな人たちでしょう。
古川:繰り返しになりますが、自分で小さなポケットをいくつも作ることに向けてすんなり気持ちを切り替え、行動できる人です。その最初の条件が家族を大切にすることだと思います。」