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■承認
週間ダイヤモンドからの抜粋である。
 1つ目は、現代では「何かを手に入れたい」という欲求が後退し、その矛先が大きく変わったという点だ。戦後、日本人は豊かになるため、欧米並みの文化的な暮らしやモノを手に入れるために頑張った。バブルがはじけてからはモノを所有することに変わって、心の平穏を手に入れるために右往左往した。「どこかにあるかもしれない本当の自分」を手に入れるために「自分探し」が盛んになった。
 2つ目は、「大きな物語の終焉」だ。要するに「良い学校を出て、良い会社に入り、適齢期に結婚をして、子どもを産み、女性は家庭に入り、男性は職場で働き、定年退職後は幸福な老後を送る」といった、一昔前まで“理想の暮らし”として社会で共有していたライフプランが機能しなくなったという点だ。