キャリアの一本道

■創作

 戸を開けて今何月と春の雪   禅智

 もうスノータイヤを変えようかと思っている時期なのに大雪である。
 朝、出かけようと玄関の戸を開けたら、真っ白になって前がかすんでいる。今年は1月、2月と平野部では積雪がなかった。その分、3月になってドカ雪になったのだろうか。
 春の雪といえば、淡く手に乗ったらスーッと溶けてしまうような雪を思っていたが、真冬並みの降り方に驚いた。
 思わず、今何月かと思わざるを得ないほどの降雪である。


■キャリアの一本道
週間ダイヤモンドからの抜粋である。
「サラリーマンの場合、一般に年齢を重ねるとともに昇進して管理者になり、マネジメントが主な仕事になる。その後は一部の人を除き、50歳前後で役職から退く。そして、定年を間近に控えた頃、切実な“再就職”問題に直面することになるわけだ。
このとき、マネジメント経験が長い人ほど、「あなたは何の専門家ですか?」と問われても答えられないことが多い。若い頃は第一線で活躍していたとしても、身につけたスキルはすっかり陳腐化。そこにいるのは、ビジネスの進歩に取り残された自分だ。
『違うからできません』ではなく、『勉強させてもらいます』なんです。エンジニアにとっては学び続けることも仕事の一つだと思っています」。
こうした勉強熱心さ、探究心の高さに加え、コミュニケーション力も、エンジニアとしての成長に不可欠だと加藤さんはいう。一般に派遣の場合、6ヵ月から1年程度で一定の成果を出さなければならないからだ。
 ファーストキャリアの延長としてセカンドキャリアがあるというわけだ。理想的なパターンだが、定年に近づいたサラリーマンが道を切り拓くにはどうすればいいのだろうか。
「どんな職歴の人も同じでしょうが、現場で生かせる知識を貪欲に吸収し、経験を糧とする。その意欲さえあれば、60歳を過ぎても道は拓けると思います。
今必要な知識はもちろん、私が中国語を学び始めたように、何年か先を見据えて必要になりそうな知識を身につけていくことも大切ですね。忙しい日々を過ごしていると、ついつい周りが見えなくなってしまいます。ときには自分を客観的に見て、広い視野から今やっておくべきことは何かを考えてみてはどうでしょうか」