前触れ

■前触れ
◎冷やかに病魔歩みて記憶飛ぶ   禅智
 これまで何回か自覚したことがあるが、今日ほどはっきりと感じたことはない。大きな病気の前触れではないだろうか。
 記憶が飛んだ。今朝は、少し肌寒いくらいの気温であった。太平洋側とは10℃近く下がっている。
 ところどころに水溜りも出来ている。休耕田に雑草がはびこって、長く伸びているのもある。そこにも水溜りがある。弥陀ヶ原の餓鬼の田を思い出した。
 などなど考えているとコンビニで昼用のお結び一個買うのを忘れて職場に到着した。
 途中前を通っているはずであるが記憶にない。どこから記憶がないかと振り返ってみると3分ほど記憶が飛んでいる。飛んでイスタンブールだ。

■「老いてこそ遊べ」(遠藤周作諸、河出書房新社、2013年)を読む。
 最初から涙が止まらなかった。この場合の涙はおかしさを堪えるためである。まさに、抱腹絶倒である。エッセイであった。中にはシ〜ンとなるものもあったが、笑い転げるのがおおかった。公園で読んでいる時は、声を出して大笑いしてしまったので、見ていた人は変に思ったに違いない。やっぱり、歳を取っての語学は難しいのだろうか。