落果

■落果
◎道端に諦めたよな柿二つ    禅智
 朝の気候は曇りで最高気温が27℃と報じていた。今日は空缶の回収日でもある。出勤前に出すため、少し違った道を通る。
 道に直径5cmほどでまだ青い柿の実が2個並んで落ちている。尖った方を下にして、独楽が止まったように斜めになっている。額がないので、そこから落下したと見る。尖った方を上にすれば安定だろうけれどそうしない。その様が口を開けて、人生に疲れ全てを諦めた人の顔に映る。嗚呼!

■「野山の歳時記」(岩木呂卓巳著、岩波書店、2007年)を読む。
 花の名前はただ図鑑を眺めていても覚えられるものではない。こういう本はありがたい。
「本当に良い社会と未来をつくりたいなら、子供と共に大人こそもっと自然の中に出かけるのが近道だと思います。」
セイヨウタンポポは明治時代、北海道でサラダ菜として利用しようと北アメリカから輸入された。〜日本には古来、エゾ、カントウ、チシマ、ミヤマ、カンサイそしてトウカイと冠が付くタンポポがある。」
「欧米ではdandelion(ライオンの歯)と呼んでいる」
ミツマタは〜枝の先が三つに分かれ花を咲かせる様子からこの名が付いた」
ショウジョウバカマの猩々(しょうじょう)とは、中国の架空の動物」
「なぜトンボを『ヤンマ』と呼ぶのか。一説によると『八重羽』に由来するらしい」
チングルマは一見すると草花のように見えるが、実はバラ科の仲間で茎の根元は細いながらも木質化している。」
アケビの由来は『開け実』からだそうだ」
「自分は無知である」
「自然の中に自分を置くことで自分の在り方を模索する毎日」