仕事初め

■仕事初め
◎初日の出恥ずかしそうに赤らめる   禅智
 卵の黄身のような色の太陽が東の空から昇った。元旦から天気が悪くまともに太陽を見ていない気がする。もしかしたら初日の出ではなかろうか。縁起がいいのかどうかは分からないが神々が5日にもなってしまい恥ずかし気に顔を赤くして出たように見えた。
 赤江川の岸辺に成っていたナンテンのような赤い実を付けた木が見えないことに驚く。雪の下に埋もれているのだが、いつも見えていたものが見えないことに違和感がを持つ。
 昼からは日差しもあり、堆積した雪を溶かしてくれる。いっしょに、もろもろの嫌なことも溶かしてくれないかと思ったりする。

■「それは甘くないかなあ、森くん。」(小野寺史宣著、ポツラ社、2014年)を読む。
 長い話であったが、知らない間に読み終えていた。客とのトラブルによりデパートを退職した主人公が、日々友人知人を頼って泊まり歩きながらそれぞれの人生を描くということは新鮮であった。