センテナリアン

■センテナリアン
◎鮮やかに瞼に残れりチューリップ    禅智
朝、雨が上がった。道路は濡れており、ところどころに水溜りもできている。雲は薄く太陽光がまぶしく照っている。山の方に目を向ければ、春霞なのか薄いシルエットを形造っている。こういう日は、日向を選んで歩く。
庭木や草花は瑞々しく光に反射して色鮮やかだ。道端のチューリップの花が大きくなって輝いている。ひときわ目に着いたのが黄色いチューリップである。その強烈なインパクトにしばらくその場で立ち尽くしたほどだ。そして、離れても瞼の裏に残像のように残ってしばらく消えることはなかった。初夏を思わせる気候になった。
久しぶりに新聞からの情報である。
身の回りに、「センテナリアン」、つまり100歳以上の人はいるだろうか。
共通していえるのは、百寿者には糖尿病と動脈硬化が少ないこと。また、防御ホルモンのアディポネクチンが多く分泌されていること。そして、食べる意欲が旺盛でよく食べ、興味を持ったことに対して前向きで熱心に取り組むことなどが分かってきたという。
自分が百寿者になっても元気に生きるために、今すべきことは…。「40〜50代のうちにカロリーコントロールをしてメタボを防ぎ、運動によって筋肉をつけておくことが、人生後半になって効いてきます。認知症サルコペニア(骨格筋減弱症)予防につながりますよ」