五月晴れ

■五月晴れ
◎五月晴れふと口ずさむ夏の詩    禅智
 降水確率0%で雲一つない空であった。快晴である。しかし、気温が低く風が冷たく感じられたので、上着を1枚着込む。そして、日向側を歩く。
 気が付けば夏の詩を口ずさんでいる。♪なつ夏なつ夏ココナッツ〜などいくつか。
これまで、歩道を彩ってくれたチューリップも枯れて哀れな姿をさらしている。まるで今の自分のようだ。その反面、先端に虫の背中のような塊を付けた草が、いっぱい生えている。調べたら「小判草」であった。

■「嘘つき鳥」(久世光彦著、幻戯書房、2014年)を読む。
 ほのぼのとしたものをたくさん感じることができた。短編がいいと思ったら、生前いろいろな雑誌に掲載されたものの単行本化であった。
「《胴村》の謂れだが、年を経てお役御免になった人たち---意地悪く言えば首になった人たちが集まって住むところ----首がなくて《胴》だけの人たちの村」
江戸川乱歩という人は〜日に二、三冊は原書で読んでいた〜」