抜け殻

■抜け殻
○道端に蝉の抜け殻我を見る   禅智
 蝉しぐれも幾分緩和したかなと思っていたら、やたらに蝉の屍骸が道端に落ちている。中には水分が抜け、風になびいている。物体があっても、魂が無い状態を抜け殻と定義するとしよう。今の自分を見ているようだ。
 オナガが良いアングルで止まってくれたのでカメラを出そうとしたが間に合わなかった。
 今朝出勤して管理部の担当が新しい名刺を持って来た。何かあったんか?エッ!ここで、今日から自分が人事異動になったと知る。客先対応が加わる。そうなると、朝からウイウイ状態でも薬を服用することはできない。ではどうするか、昼を抜いて少しでも胃に行く血液を減らし頭へ向かわせ眠気をそらさなければならない。薬の副作用がなければ、日々睡眠は十分だと思っているので、大丈夫だろうと今は思っている。しかし、症状は日ごとに悪化しているようなので、耐えられなくなれば決して我慢するということはせず、新しい上司に相談することにしましょうか。
 そんなこともあって今週中は、異動のため身辺整理を行わなければならなくなった。
 8時50分に「ウイウイ注意報」が発令された。薬は先週どっさりともらってきたが無駄になるだろうか。そうなると、処方箋をもらっても薬局へ行かなければいいことになる。
 昼からもウイウイ注意報継続である。明日は、どっちだ!

■「洋食や たいめいけん よもやま噺」(茂出木心護著、角川ソフィア文庫、2015年)を読む。
 コラムを集めたもので読みやすい。古い話であったが十分に分かる。ウイットも豊富で飽きさせない。今後、東京にいったら行って見たいと思った。挿絵があるので随分助かった。ラーメンが好きだったことも共感が得られた。