あさがお

■あさがお
朝顔の打たれる様に我思う   禅智
 朝方、涼しいと感じタオルケットを身にまとった。
 久しぶりの雨である。恵みの雨だと思っていたら、他の地域ではひどい状態であることが分かった。
 風もこれ以上ひどくなれば傘がさせないだろう。
 自宅近くにアサガオが咲いている。駐車場の柵に絡まっている。
最近読んだ本に、花の形がラッパ状になっているのは、昆虫に足場であるという話が載っていた。花が小さい場合は、ガクを花に似せている。思い当たることがたくさんある。カキドウシなども2枚の花弁を下側に伸ばしている。
 昆虫が足場にして蜜を吸いやすくしている。その代わりに花粉をたくさん付けて行ってもらうという仕組みであるとのことであった。感心した。
 今日のアサガオは雨に打たれ、首を振っているようだ。アサガオに雨は似合うみずみずしいアサガオは似合う。水滴ぐらいが一番いいが、今朝の雨では少し惨い。打たれても打たれても這い上がってきた、昔の自分を思い出す。
 いつもの所にアオサギがいたが、傘を差していたので撮影タイミングが遅かった。ムクドリの群れもいたのでカメラを向けたが、すぐに飛び立たれた。
 昼前にウイウイ注意報発令。夕方、ウイウイ警報発令。
 少し前まで滝のような雨であったが、帰る頃は傘が要らない程度であった。

■「花のみちくさ」(西岡直樹著、平凡社、2012年)を読む。
 210種の身近な植物、いわゆる雑草について、書かれている。すごい話である。写真ではなく絵というのもいい。
「〜身近に目にする植物たちは、それが食べられるかとか薬になるとか何かの役にたつといった実用的な興味もさることながら、傍らに生をなす共存者として、いつも私の心のささえになっていた。」