木の実

■木の実
◎晴れやかに時が来たよと木の実落つ  禅智
 秋の空であった。スズメの声が賑やかしい。モズの声も聞こえる。電線にはカラスの群れが陣取っている。今朝も日向側を歩く。
 この時期にあまり花は見えない。先ごろまで咲いていたヒルガオもコヒルガオも見えなくなった。そんな時に、真っ赤な色が目に飛び込んだ。

 これは、ハナミズキの実が落ちたところである。時が立てば大木から離れる。いつまでもしがみついていない。別の生きる道を探る。そういうメッセージを受け取った。