呉羽丘陵

呉羽丘陵
 朝の予報で雨は降らないと考えていた。日差しも出て来た。日頃の運動不足解消には持って来いの日になった。しかし、失業の身としては、自分のことよりも家のことを優先にしたい。家人は休みなので家事を優先する。
 午前中は二人で家の用事やら買い物やらで6か所を回る。自分が行くときは、米を買ってくる。10kgは重いようだ。
 昼は抜いて出かけることにする。しかし、眠たくなったので、しばし昼寝である。
 夕方近くになって呉羽山へ向かう。水陸両用の履物を履いているのでなんでもござれである。歩道は、特に日蔭は氷化していた。
 呉羽山公園で小さい鳥がせわしなく行ったり来たりしている。こういう行動を取る鳥は、シジュウカラヤマガラエナガといったところだが、果たして。
 シジュウカラであった。

 呉羽公園の駐車場ではトレースが乏しい。この程度の積雪で散歩に出ない人がいるのだろうか。信じられない思いで、トイレの脇を抜けてトンネルへ向かう。
 トンネルを抜けると、トレースがあった。数人は歩いているようだ。このころから、さっきまで出ていた太陽が雨雲に入って暗くなった。尾根コースは、静寂を極めており予定通りであった。野鳥の声すらしない。そのとき、地面から鳥が飛び立って近くの木に留まった。それも、低い位置である。大きさは、ムクドリぐらいである。
 近くで撮影するため遊歩道を歩く。しかし、竹の上にたまった雪が溶けて部分的に大雨である。おまけに、竹が折れ曲がって遊歩道を塞いでいる。
 何とか2枚撮影したが、すぐに飛び立ってしまった。
 図鑑で見ているがアングルが悪く識別ができない。シロハラなら図鑑登録になってうれしいが、分かる人がいらっしゃればお教え願いたい。

 道も悪くなり時間も遅くなったので、ここで帰ることにした。
 最後は、これである。

■「祝!中古良品」(赤瀬川原平著、KKベストセラーズ、2006年)を読む。
「あなたは立派な中古人体です」
「旅は一人で」
「やっぱり身分ってありますよ」
「落ち込んだところでやる単純作業は、精神的にも安定的に作用する」
「貧乏に徹することは、ある種の贅沢だ。」
「質素な和風建築は、金がかかる」
「〜精神的なことではずいぶんと落ち込んだから、憂鬱には絶対ならないようにすることが身についている。」
「病気のいちばんは、やっぱりストレス〜」
「仕事を半分に削るか、残りの人生を半分に削るか、どっちかだな」
「自分で老人と思っている人は少なくて、いつまでも中高年と思っている。」
「嫌というと、家庭の平和がこわれる。」
「〜五体満足を維持する基本は歩くことだ。」
「〜老人は葬式には行くな〜」
「養生とはいわば、次の時間を生きるための準備なのである。」
「今の社会は、どうも清浄化の風潮が進み過ぎている。〜免疫力が落ちると、人間、かえって弱るんじゃないか。」
「老人の一日は長く、一年は短い」
「人生は一度限りの実験なんだ〜」
「〜ずっと仕事をしたいと思っているのも、〜一日の安定したリズムが欲しいからだ。」