■称名滝
今日は、富山県自然解説員としての解説活動の日である。場所は称名滝である。昨年は6月初旬に行ったが、今年は多忙のため5月の連休を指定した。
昨日までは自家用車は使えるはずであったが、土壇場で8時に出かける用事が出来たということで、6時半に称名滝まで送ってもらう。(運転は自分である)
9時半開始であるが、2時間以上の時間がある。中へは入れず、ひどくはなかったが雨も降っており下見もできず、野鳥観察にした。ウグイスとシジュウカラは分かったが聞きなれない鳴き声が2種類あり、賢明に居場所を突き止めようとしたが、出会いはなかった。
1時間ほどして雨が上がった。何やら幻想的な世界である。この雲がさ〜っと上昇し消えるのであった。
9時半前に大先生が到着である。今日は二人で実施する。
昨日の雨と雪解け水で水量がすごい。こんなのは初めて見た。
解説場所の展望台はしぶきがひどくまるで雨である。ユニフォームが変色し、帽子のつばからは水滴がしたたり落ちている。
午前中と午後で2往復することになる。これで5kmほども歩いていようか。いつもとは違う疲れを自覚している。
今日の水量が多いこととして、滝が4本見えた。
観光客は何百人来たのだろうか、朝9時の段階で大型バス2台が入り、個人の駐車場は満員状態である。
午後からも4台の観光バスが停まっていた。
今年もカメラマンで終わるかと期待していたが、高度な質問も受けた。
まず、称名滝の2段目に発電用の水路があると聞いたが、本当か?というものであった。どこかで聞いたような気がしないでもなかったが、あいまいな回答をするくらいなら分からないとした方がいいという思いで、分からないと応えた。
今日一緒の大先生はこの専門家であるので聞いたら、戦中の話で事実だという、戦争に負けたので中断されたままということで、研修会にも話したとのこと。
若い女性と中年男性の組では、中年男性から、彼女たちは初めてなので解説して欲しいと頼まれ、解説風景も写真に撮られた。前日におさらいをしていて良かった。
その他、いっしょにカメラに入って欲しいという人や日本語が通じないグループもいた。
しかし、一番の主役は虹である。曇り雲の間に青空があると、日差しが差し込み反対側に虹ができる。これは、大うけした。何せ、すぐに消える(太陽が雲の中に隠れる)ので貴重であった。中には、虹を出るまで待ち続けた若者もいた。
植物で分かるのは、ニリンソウ、タチツボスミレ、エンレイソウであり、ニリンソウの群生は見ごたえがあった。
イチリンソウやサンリンソウとの違いで葉柄がないのがニリンソウである。(図鑑登録)