ロープワークと測量

■ロープワークと測量
 学習は植栽である。しかし、朝一でロープワークのDVDが入れられる。これには理由があった。植栽の中で移植という作業がある。これは、移植する樹木について、どれだけの範囲で掘ればいいか調査した後、掘る。根回しが必要な場合は、断根法などを施して埋め戻す。そして、根がはびこった時点で掘る。そして、運ぶために、根巻きする。それを吊ってトラックに乗せ、植栽先まで運ぶ。その中で、トラックで運ぶ場合に必要なロープワークである。
 ナンキン結びがある。これを通常のタイプと強力なタイプの2種類習う。これで良かったが、DVDに他の結び方が紹介されていたので、ついでに習う。
 習ったのは、もやい結び、変形もやい結び、トラック用の巻き結び、スパーヒッチ、ひばり結びである。
 トラック用の巻き結びは輪を重ねて行うタイプの応用であるが、トラックのフックが短いのでテンションを掛けて別々にすることが応用である。もやい結びは先生とマンツーマンで教えていただきできるようになった。
 午後からは、測量である。今日はレベルの本来の機能である高さを求める。
 まず、昨日の続きで距離を求める。今日は、1cmの狂いもなく測定できた。まあ、まぐれであろう。しかし、測量ではセンチメートルが使われるため、長い間ミリ単位で仕事をしてきた者にとってはなかなかなじめない。例えばレンガの大きさを二十一センチとなる。二百十ミリの方が分かりやすい。
 レベルの使い方は慣れて来た。測量の仕事もできるかもなどと考えていると、測量会社ではGPS機能付きの測量機を使っているという。(だろうねえ)
 続いて、『トランシット』という機器の説明がある。これは角度を測る機器である。基準点を決め角度と距離と高さを与えれば、場所が特定される。この場合には、三角関数を使わなけれなならない。水平距離、斜距離という。この機器は水平角度も測ることができる。
 しかし、場所を特定する方法として、現在では座標で行うという。その場合は、『トータルステーション』という機器で行うので、次回の説明になった。
 実習用のサツキツツジの葉が少し枯れていたので、水のやり方について解説があった。ポットに入っている樹木では、オーバーフローするくらい根元に水をやらなければならない。上からサ〜では全然だめだとのこと。
 水が不足すると葉がそっくり返るので注視していなければならない。特にアジサイは反応が早いので高速道路上の植物管理の目安になっているとのこと。
 植物の枯れる月は5月が多い。樹木は枝を伸ばし大量の水分が必要であるにも関わらず、人間が水やりを十分しないためである。
 今日も盛りだくさんであった。