プレミアム・フライデー

■プレミアム・フライデー
 家人を迎えて一緒に帰宅する時に車のテレビが賑やかでプレミアム・フライデーを取り上げていた。自分は知らないと言うと、この間から盛んにテレビなどで騒いでいたらしい。毎月末の金曜日は15時に帰宅しよう!という運動らしい。それが分かって『プッ!』と吹いてしまった。
 自分はあまりテレビを見ないので知らなかった。テレビが登場した時に大矢壮一だったと思うが、『一億総白痴化』と論じた。自分が見なくなったのは、そんな大げさではなく単に面白くないだけである。食べているか、喧嘩しているか、面白くない話題に並んで笑っているかである。それほど、暇ではない。
 この運動で吹き出した理由はこうだ。だいたい、政府などが行う制度は国民のためと惑わせてお金を使わせる運動である。過去にも住宅取得控除制度、エコカー減税などがあったが、こんなものに引っかかる者がいるとは思えなかったが、割といたようだ。これには驚いた。
この制度で、不要不急の消費をあおることで、税金を納めてくれる企業が潤うというカラクリだろうなあと予想している。この制度の怖いところは毎月訪れることである。自分のような失業者はプレミアム・エブリデーであり、どんな商法だろうとお金など使ってたまるか!という気持ちである。毎月末の金曜日はゼロ円支出の日に制定した。しかし、曜日の感覚が日増しに薄れていっている。
 もう一つ驚いたことがあった。近くのスーパーがリニューアルオープンされ、鳥のもも肉が100gで19円ということであった。なんと、2kgも冷凍で買ってきてあった。しばらく、鶏肉料理が続くだろうなあ。
 午前中、久しぶりに外の空気を吸いたいと呉羽山に行ったがきれいに撮れた野鳥の写真はなかった。その前に親せきに行ったが、何度も道を間違えてまだ冷静な判断が出来ていないということで、昼寝をした。

■「還暦からの電脳事始」(高橋源一郎著、毎日新聞社、2014年)を読む。
「〜パソコンを使うように、すっかり漢字の書き方を忘れました。」
「確かに、そのように『自然に戻った』作家は、何にもいる。」
「無料という顔をして近づいて来るものに注意を払わなければならない〜」
「〜あれだけ実績を積み重ねていたのに〜方向も感覚も違う〜一から習い、デビューする。」
「〜その根本原因を探っていて、利益追求に走る社会や科学に原因があるのではないかと気づいた。」