草むしり

■草むしり
 足の痛みが若干残っており出歩く気にはなれない。幸い自家用車が使えなかったので朝5時過ぎに朝錬に向かう。充実したひとときであった。
 9時前に帰宅し、実家の裏の草むしりを2袋分行った。ハルジオンやアレチノギクやヤブガラシドクダミなどを取る。
 それからシャワーを浴びてしばし昼寝であった。
 午後からはマイカップ持参でコーヒーショップに行き、読書三昧であった。
 帰宅後、買い物の指令がでたのでスーパーとドラッグストアと衣料品店に向かう。
 ゆっくりとした一日であった。

■「万引き老人」(伊東ゆう著、双葉社、2016年)を読む。
「失うものがない人間は、一番強い」
「警察と保護施設や福祉施設などの間で繰り広げられる生命の押し付け合いが、現代版姥捨て山の物語のように思えてくる。」
「〜刑務所がすでに高齢受刑者で溢れ、介護施設化している現実〜」
「金も食べるものもなく、逮捕すらしてもらえない老人たち。」
「〜貧困や空腹は人の規範意識など軽々しく吹き飛ばす。」
「そもそも金に困り、空腹に耐えかねて食品を盗んだ者に罰を与えても、生活の困窮という根本的な問題はなにも解決しない。」
「〜最近はホームレスであっても、服装に気を使って身ぎれいにしており、世捨て人のような恰好の人物はそう多くない。」
「〜あそこにいれば生きていけるけど〜好きなモノはひとつも食べられないんだ。死んだほうがマシだよ・・・・」
「〜見た目でそれとわかるホームレスの人ほど、ちゃんと金を払って買い物をする傾向にある。」
「なにも食べられない状態が続けば、人間としてのプライドなど欲望がいとも簡単に吹き飛ばしてしまう。」
「真面目に商いをしている店が万引き犯の餌食になって潰れてしまうケースもある」
「〜彼にモラルを問うのは無意味だ。本当に腹が減れば、恥の気持ちなど、どこかに吹き飛んでしまうのだ。」
「社会的地位が高かった高齢の万引き犯ほど、虚栄心が強いように思う。退職後も“一流”のプライドを捨て切れず、承認欲求を満たされない不満が、万引きにつながっている〜」
「会社を辞めたらなにも残らない人生だとしたら、なんと悲しい話だろうか」
「節約や見栄、孤独・・・・・そんな心の隙間をなんとか埋めようとするあまり、万引きに走る老人たち。」
「〜住む場所がなくても作れる身分証明書はパスポートしかないらしい。」
「罪を犯した者を更生させるはずの刑事施設が、無料のケアセンターと化している現実があるのだ。」
「もう生きていても仕方がないんです・・・・」
「私たちに生きる価値がないことくらい、言われなくてもわかっています・・・・」「〜彼女が駅のホームから電車に飛び込んだのはあきらかだった。」
「〜自分の精神が崩壊していく過程を垣間見た〜」