ある平塚の一日

■ある平塚の一日
 平塚での朝は早い。おしなべて5時前後には自然に目が覚めている。そして、多くの日は洗濯に取り掛かる。前日の夜にシャワーを浴びて着替えた衣服と洗面で使用したタオルもいっしょに洗濯機にぶち込む。
 そして、薄暗がりの中で、天気を確認し今日の予定を確定する。
 ここのところ、毎朝雨が降っている。決して強い雨ではないが傘は必要だ。そして、昼頃から止んでいることが多い。
 洗濯物を干して出かける準備をする。今日は、近くのファミレスでモーニングセットを食べることにしていた。先住者の子供が沢山の食材を置いて行ったが、半分以上は食べつくした。
 ファミレスは経済的には少し高く付くが、新聞もあるしドリンクバーもあるので、考え事をしたり本を読んだりするのに都合がいい。BGMもくつろいだ雰囲気を醸し出してくれる。
 こういう時にいつも頭に中に思い浮かぶのは『59歳での退職は遅すぎた!』ということである。自分のための人生、一度だけの人生を丁寧に過ごしていきたい。
 ここは住宅街にあるためなのか、特に平日はご高齢のご夫婦が何組も来店している。
 何かを話すわけでもなく、ただ静かに食事をされている。いま、時間が止まったようなゆっくりとした空間が流れている。
 さて、今日は特に予定はないが、最近野菜が不足しており、野菜のたくさん入ったラーメンを食べようと予定を決めた。雨なのでバスで行こうとしたが、SUICA使用でも片道200円ほどかかる。特に急ぐ理由もなく、運動にもなるので歩いて行こうと決める。
 予定が決まったので2時間ほどで店を出る。

 野菜320gに魅かれて注文したが、90%はモヤシであった。
 途中宿場町の跡があり歴史を感じられた。