伊掛山

■伊掛山

 先月だったと記憶しているが、何かの機会にくさのさんと9月の三連休に登山をしようという話があり、これまで計画していて実現できていなかった御嶽山が予定に上った。しかしながら、天候が良くないので、2日前に低山に変更することになった。

 今回は、くさのさんプロデュースによる親父遠足登山の企画である。

 LINEで伊掛山と入ったが、はて?全く知らない山であった。くさのさんは、先月、朝日岳をピストンしたばかりである。それも、普通はタクシーで北俣まで入りそこから登山し始めるが、なんと小川温泉から歩き始めてのピストンである。片道だけでも10時間以上の工程である。もちろん、自分は出来ない!

 そのため、少し不安になり調べて見ると、標高200mぐらいの山なので安心した。自分の体力に合わせてくれたようだ。それよりも、温泉や食事の方に興味が湧いた。

 天気予報では、午前中は曇りということなので、午前中で済ます必要があった。

 登山口である。駐車場がないので、路上駐車をする。

f:id:zen_chi:20190922160955j:plain

 二人とも初めての山である。この地図で目印を大イチョウにすることに決まった。

 林道を歩いて途中から道がなくなった。まあ、迷うこともまた楽しいのである。

f:id:zen_chi:20190922161205j:plain

 これは、道を間違えたのではないかと思いながらであったが、途中の分岐でも上の方へ続く道を選んでいたので、構わず登る。

f:id:zen_chi:20190922161401j:plain

 結構急登りである。登山道らしい跡はあったが、かなり腐敗している。

f:id:zen_chi:20190922161553j:plain

 おかしい。大イチョウが見えない。もう見えてないとならない。それでも、山勘を信じて登り続けると神社の鳥居が見えた。大イチョウは御神木になっていた。県内一という。

f:id:zen_chi:20190922161934j:plain

f:id:zen_chi:20190922161950j:plain

 少し安心したが、ここからの道が分からない。右往左往していると道らしい場所が分かったので、そこを歩く。蜘蛛の巣が多く、枝で払いながらの歩きであった。

 このコース一番の急登である。

f:id:zen_chi:20190922162213j:plain

 それでも尾根に出ると、気持ちのいい風が吹いてまさに登山の醍醐味といったところで、足は軽くなり森林浴をしながらの散歩に思えてくる。

 登頂である。四阿は崩壊寸前であった。くさのカメラマンは、私の醜い腹をカムフラージュするため、葉が風で揺れて腹を覆い隠す瞬間で撮ってくれた。

f:id:zen_chi:20190922162402j:plain

 標識はなさそうなので、三角点を探す。ベンチの傍に見つかった。

f:id:zen_chi:20190922162616j:plain

 下山である。

f:id:zen_chi:20190922162939j:plain

 途中に眺望が良い場所があったので撮るも逆光になった。

f:id:zen_chi:20190922163036j:plain

 登山口に着いた。海抜ゼロメートルからの登山であった。なかなかいい山であった。

 そして、我々は和倉温泉総湯へと向かう。30分ほどで着いた。

f:id:zen_chi:20190922163210j:plain

 総湯と言えば熱くて耐えられない場所もあるが、ここの湯は実に気持ちが良く。蓄積された疲労がドドットにじみ出てくるような感じであった。上がった後は、疲労が出てしまった。

 朝は早かったので、昼食場所へ向かう。くさのさんの話によると、朝漁をしてその魚を出すという。ここも、直ぐに到着した。

 やはり、魚を食べるべきだろうと、焼き魚定食にしたら、どんな魚かと聞かれるが、こっちはスーパーで売っている魚しか分からない。そこで、可能な魚を並べていただいて、クロダイに決めた。この際、値段は度外視しよう。こんな魚は、スーパーでは売っておらず、自分は初体験になる。

 注文すると、ところ狭しと並べられた小鉢を3個とってもいいという。そして、追加する場合は、50円である。

f:id:zen_chi:20190922163808j:plain

 ご飯は盛り放題であったので、てんこ盛りにして食べる。

f:id:zen_chi:20190922163851j:plain

 焼き魚が来て驚いた。一匹丸ごとの尾頭付きのクロダイである。感動に箸を震わせながら、カマの部分やホホの部分や頭の部分も食べ切った。

f:id:zen_chi:20190922164025j:plain

 これで、2千円以下であった。

 くさのさんプロデュースの企画は、毎回食事のコスパがいい。今回も十分楽しませていただいた。