■研究発表会
天気予報は雨であったが、大したことはない。今日も予定がないと考えて家人を送って行くと話していた。しかし、出発間際で、午後から研究発表会に出席することを思い出した。危なかった!そこで、いつもの雨の日メニューをこなすべく図書館前まで送ってもらう。家人の予約本も2冊来ているので、それを借りに行く。
開館前までアーケード内を歩く。1時間ほど歩いて開館時刻になったので借りる。
そして、皆勤賞のセカンドオフィスへ向かう。しかし、いつもの席が空いていないので、もう一往復アーケード内を歩く。10時少し前に空いた。この店は、この辺の店に働いている方が利用されているようだ。10時開店が多いので、こうなるのだろう。
今日は空いていた。掛かっているBGMが全部カバー曲なので、それなりにいいが、オリジナルも聞きたい。
発表会の会場は県民会館である。ここで開催される場合の昼食は決まっている。市役所の食堂である。昼食を外食する場合は500円ぐらいとしているので、なんとかこの範囲になる。これで540円である。五目ラーメンも同じ値段なので食指が動いたが、やはり定食にした。
次いで、市役所内のベンチで休息である。
まだ、発表会には早いが、県民会館は展示をやっているので、それを見ながら時間を潰そうと出る。雨は上がって日差しが出ていた。
しかし、展示場は工事中であった。そこで、2Fのソファに行ったが、満員のため、3Fのソファでくつろぐ。
2部屋ぶち抜きの部屋が満員になった。顔見知りは4~5人であった。
森林研究所の研究発表であった。
①冬虫夏草~
これに対する自分の知識は、虫に寄生するキノコで、癌抑制物質があるということであった。今回は、安価に栽培する方法であったが、途中で眠ってしまった。
②スギ原木を加害する~
これは、新しい知識の吸収になった。伐採した樹木に虫が入るという。そして、その種類は、カミキリムシ、キクイムシ、ゾウムシ、タマムシ、キバチということであった。しかし、対策として、伐採後すぐに出すことや、林縁から遠ざけるというのは、実態には合わないであろう。殺虫剤が有効というデータが示されたが、1㎥あたり千円ほどかかる。木材価格が3,000円とか2,500円とかの時代に千円もかける林業者はいるのだろうか、と思いながら聞いていた。
③ドローン~
もうこういう時代になったんだなあと感心した。UAVで撮影した画像をSfMソフトで解析すれば、3D画像が得られるという。そして、GISのTNTから樹頂点を求めDBHと回帰式を作成して材積も計算できるという。これからは、ドローンを活用する時代になったんだなあ。
帰りも歩いたので十分規定数には達した。こんな過ごしやすい冬はいいねえ。
■「老いの風景」(石光 勝著、中央公論新社、2016年)を読む。
「~誰もが思わぬ時に自分自身の老化を突きつけられて、狼狽するのです。」
「なにしろ昨日できたことが今日はできないし、今日できたことが明日できるとは限らない。“老”の日々とはそんな未経験の繰り返しで、“あれよ、あれよ”と時の流れに身をまかせて下り続けている。」
「経験というものがそれほど大切なものだとは思わない」(ラディゲ)
「つひにゆく 道とはかねて聞きしかど 昨日けふとは思はざりしを」(在原業平)
「認知症の症状はご承知の通り、物忘れを筆頭に、盗難、妄想、不眠、暴力、失禁・・・」
「年寄りを押し付けられて、困り果てていたのです。」
「一人に悩みはすべての人の悩みである」
「絶食を初めて12日目に、母は亡くなりました。自死と言えます。」
「~自分で言ったという言葉を覚えていない~」
「~軽い目眩に襲われることが続いています。」
「認知症になると、つらかった時代を思い出すことなく、記憶が濾過され、幸せな時の思い出だけが残る~」
「幸せは金では買えませんが、不幸の一部は金で解決することができます。」
「出家の持つ重要さは理由ではなく、決意とそれからの実践にある~」
「忘己利他(もうこりた)~自分のことは忘れて、人のために尽くせ」
「出家は生きながら死ぬことだから~」
「できるだけ沢山の人の人生に学ぶことがよく生きることに役立つように、できるだけたくさんの臨死体験を知ることが、よく死ぬことに役立つと思う。」
「生も死も、自分で選ぶのではなく、与えられるものだと。」
「いつ死んでもいいように身辺の整理をつけた上で、仕事だけはきっちりしていけばいいんだ~」
「“死”と向き合わないことは、“生”と向き合わないことだからです。」
「人間というのはせいぜい二代だ。あるいは三代がぎりぎりじゃないか。」
「老いるということは新鮮なことなのよ。」