■袴腰山(はかまごしやま)
週の前半の週末の天気予報はずっと雨であった。ところが、間際に曇りとなり雨が降らないようだとなり、ほとんど衝動的に決めた袴腰山へ向かうことにした。この山は富山百山にも登録しており人気がある。密になっては台無しである。くさのさんと二人慎重に車を走らせた。
ここは一度下見に来たことがあるので登山口までの勝手は分かっていた。なかなか勇ましい看板である。
あまり下調べもして来なかったが1時間ほどと出ているので安心して登り始める。直ぐに、イワウチワに出迎えられる。登山道に沿って咲くイワウチワはマラソンの応援のようにうれしく感じた。最後まで続いていたようだ。しかし、この山のハイライトはシャクナゲである。少し早かったようだ。
急登になる。でも、階段が整備されていたり、そうでないところも、泥の階段が作ってあり、滑るということはなかった。ありがたいね。
約10分ほどで避難小屋に到着である。ここには、立派な標識が立っている。頂上の標識が期待された。
登山道は、登り一辺倒で急登に次ぐ急登でかなり堪える。
脱皮することにした。いつもは、ミドルウエアを脱ぐのであるが風が冷たいので上着だけを脱いだ。空は雲であったが、色が薄いので降ることはないと判断する。
急登は続く。ほとんど、直登であった。
残雪がある。北斜面であろうと考える。
急登をヒーヒーいいながら、汗もぽたぽた落ちて、ここに着いた。何々、急坂お疲れさまとなっている。ということは、これから先は急坂は無いと自分に都合のいいように考える。
ここは、ちょっとした展望台になっており、そこからの景色である。
急登は最後まで途切れることなく続き、頂上付近でなだらかになった。
登頂である。フィズィカル・ディスタンスを守る。頂上の標識はちょっとがっかりである。
この山は最高峰の頂上から先に行くと展望台がある。直ぐに着く。
見えているのは白山であろうか。なかなかいい景色であった。
崖の縁で一人一人撮影する。
なかなか立派に出ている。
途中の標識を撮って置く。シャクナゲは登山道の途中に沢山あったが、咲いているのが一輪だけであったので帰りに撮ろうと決める。
下山も急降下である。雨が降ったら来れない山だと確信した。
厳しい下山であった。
なかなかの急坂である。
この山の樹木は、リョウブが多い。そして、戦後食糧難を緩和するためにコメにリョウブの新芽を入れてかさ増ししていたことを思い出した。新芽を少し頂く。
一輪だけ咲いていたシャクナゲである。
下山し、車のドアを開けた途端に雨が降って来た。セーフである。
今の時期、営業している店は少ないが、福野駅前のラーメン屋さんに直行する。しかし、休業中で持ち帰り弁当だけであった。次いで、カレーウドン屋さんに向かう。ここは営業していた。
帰宅後、どっと疲れが出て来た。栄養ドリンクを飲んで横になっていたらいつの間にか眠っていた。
夕飯に今日のリョウブを確認しなければならないと力を振り絞って起き上がる。リョウブ飯はご飯にいれたようだが、今回はてんぷらにする。最初は、少しだけ揚げて食べることができるかどうか恐る恐る確認する。
いやに旨いではないか。気を良くして沢山のテンプラを作って食卓に置いた。