除雪

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■除雪

 今年は暖冬だそうだ。なんでも、偏西風が北側を流れるため、冷気もそれに釣られて北側に向うので日本上空に寒気が来ない、と報じていた。

 少し前から天気予報は、今年一番の寒気が来るだの、警報級の大雪などと案内するようになった。

 そして、今日がその日であった。

 夜中に起きて、ひどく外が明るいと感じた。そして、除雪車の通るエンジン音がまるで救世主のように聞こえた。朝、積雪を確認すると20cmほどであった。

 これくらいの量なら、除雪は必要なかろうと判断した。

 昼食と夕食を決めて、必要な肉を解凍する準備をする。まあ、小分けした肉を冷凍庫から出すだけである。

 9時に用事があったので、車の様子を確認してみた。凍っていたので、お湯で溶かす。

 少し気になりアプローチ部分だけ、スコップで除雪する。

 ちょっとやっただけなのに、息切れが激しい。途中で止めて温かい部屋で息を調える。やはり、除雪は無理なのだ、と自分に言い聞かせる。

 そして、用事が終ったらいつものコーヒーショップである。

 ■■■である。家では絶対にしないような、若い女性スタッフが小さいママさんダンプで除雪している。

 いくぶんぎこちないが、きちんとやり終えた。

 若いっていいね。健康っていいね。

■「はやく老人になりたいと彼女はいう」(伊藤たかみ著、文藝春秋、2017年)を読む。

「フレミネーって言葉知ってる? 友達のふりして嫌なことばっかり言う子。」

「~先に自分で自分をこき下ろしておくと、不思議とそれ以上傷つかないからいい。」

「人生には、対処療法しか役に立たないんだろうか。」

「難しい人生は嫌いだ。」

「気安く人の不幸に相乗りするな。」

「大事なときは一人の方がいい。」

「本当に正しい答えって、間違ってからじゃないと気づかないもんだよ。」

「これこそ家族団らんだ。」

「すでに彼の顔はむくみきり、~」

骨伝導とかいうやつで、骨が震えてあの世へ伝わるそうだ。」

「悪気がなくたって悪人にはなる。」

「~“皆の家”なんていうものは、もうどこにもない。」

「一人で死ぬ人は、最後に大事な人を目にすることが多いのだとか。」